もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

富士駐屯地(静岡県)への長射程ミサイル配備計画の撤回と東富士演習場(静岡県)での陸上自衛隊の多連装ロケットシステム及び米軍の高機動ロケット砲システムによる射撃訓練を実施しないことを求める要請

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富士駐屯地(静岡県)への長射程ミサイル配備計画の撤回と東富士演習場(静岡県)での陸上自衛隊の多連装ロケットシステム(MLRS)及び米軍の高機動ロケット砲システム(HIMARS)による射撃訓練を実施しないことを求める要請が行われました。
 要請文は、日本共産党静岡県委員会(委員長 森 大介さん)、高木理文御殿場市議、岡本和枝裾野市議、平野正紀小山町議、米軍は来るな!出ていけ!静岡県民の会(共同代表 菊池仁さん、共同代表 渡辺 正さん)の皆様が提出されました。

 要請には、高木理文御殿場市議、岡本和枝裾野市議、松浦俊夫党県常任委員、鈴木ちか党県常任委員、御殿場平和委員会の渡邉希一さん、日本平和委員会の千坂純さん、米軍は来るな!出ていけ!静岡県民の会の菊池仁さん、党静岡県東部地区委員会の皆様が参加しました。
「1、富士駐屯地への長射程ミサイル配備計画は撤回すること。今後も静岡県内の基地、駐屯地等への配備はいっさい行わないこと。」との要請に関して防衛省は、
「配備計画を撤回させる考えはありません」と回答しました。

富士駐屯地の近くには学校もあり、住民のリスクをどう考えているのか質問しましたが、持ち帰って回答するとの回答でした。
千坂さんが、攻撃されることを想定しているのか、基地強靭化は攻撃されることを想定しているのではないかなど質問しましたが、それについても、持ち帰って回答するとの答えでした。

鈴木ちかさんが、長射程ミサイルの実弾も来るのかと質問したところ、どこで保管されるのかについて場所は言えないとのことでした。
一番近い弾薬庫はどこか質問しましたが、それも持ち帰って回答するとのことでした。

富士駐屯地の部隊は、教育だけでなく、実戦を行うのかについても持ち帰って回答するとのことでした。

※なお、2025年8月29日の防衛省の文書には、「島嶼防衛用高速滑空弾については、これまで令和8年度から部隊に配備し、実践的な運用を開始する計画でしたが、令和7年度に富士駐屯地(静岡県)に所在する特科教導隊に配備した上で、同部隊を活用して、実践的な運用の開始を令和7年度に前倒しする予定」と書いていて、「実践的な運用を開始する」と書かれていますし、以前、私が防衛省から聞き取りを行った際には「じっせん」(実戦OR実践)を行うといっていました。

 

高木理文御殿場市議は、以下のことを防衛省に突きつけ撤回を求めました。
1967年7月25日、当時の竹山祐太郎静岡県知事が、小幡久男防衛施設庁長官に「東富士演習場又は、その周辺をミサイル基地化しないこと」と要請したことに関し、小幡防衛施設庁長官は、「ご提案のありました件につきましては、了承いたします」と回答しました。今回の長射程ミサイル配備は、この回答に反するものです。

防衛省の担当者は、この防衛施設庁長官の回答は知らなかったようで、持ち帰り回答するとの回答でした。
「丁寧に説明」というのに色々答えることができないことがあり、全く納得いく回答ではありませんでした。

 

「2.陸上自衛隊の多連装ロケットシステム(MLRS)及び米軍の高機動ロケット砲システム(HIMARS)による射撃訓練を実施しないこと。」の回答について、
防衛省は、「訓練の実施にあたっては、国道の一時的な交通規制を伴いますが、防衛省としては、地元自治体等へ丁寧な説明を行い、東富士演習場の使用協定等に基づき、真摯に協議に臨み、地元の皆様のご理解をいただくよう努めてまいります。」との回答でした。
渡邉さんから米軍のHIMARSについて何も答えていないこと、
国道469号は、トラック含めた物流関係、通勤、通学、一般の人たちが使っている道路、これまでも東富士演習場で誤射があったり、さまざま事故があり、それをまた負担を押し付けるものであり、許せないものであることなど指摘がありました。
防衛省からは、「米軍はハイマースによる射撃訓練を実施したいとの意向を有していると承知しています。ただ、具体的な訓練内容については、今後、所用の調整を経て決定されるものであり、その訓練の詳細が決定次第、改めて、地元の皆様にはしっかりとご説明したいと考えております。」
「地元負担に対して、地元の理解が得られるのか、今回の訓練計画で、国道の一時的な交通規制によって、地元の皆さんにご不便をおかけいたしますが、国道の交通規制にあたっては、訓練を実施するにあたっては、必要な時間に限り、また静岡県警と緊密な調整を行いつつ、通行するバス会社等にも事前に措置を取ることを考えております。具体的な交通規制の誘導、要領等については、静岡県警と調整することを考えておりまして、これらによって交通規制の影響というのは、最小限にとどめていこうと努めてまいる考えです。いずれにいたしましても、我々としては、地元自治体等へ丁寧な説明を行い、東富士演習場の使用協定に基づいて、真摯に協議に臨み、地元の皆様のご理解をいただくよう努めてまいりたいと考えております」との回答がありました。

この回答に関し、訓練実施が迫る中で、以前よりも乱暴なやり方で非常に一方的なやり方だと強く抗議の声がありました。

 

さらに高木御殿場市議は、東富士演習場の使用協定の一番の柱は、全面返還にあること、今回の今までにやったことのない訓練を押し付けることは、全面返還に逆行するではないかと批判しました。また国道は演習場には入らないと確認されてきたことも指摘がありました。

今回計画されている訓練のように一般の道路(国道)を封鎖して行う訓練は他にあるのか質問が出されました。
防衛省からは、持ち帰って回答するとの答えでした・・・。

静岡の皆様の安全を脅かす長射程ミサイル配備撤回、国道超え訓練の実施中止を求めて引き続き力を合わせていきたいと思います。

 

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