シンポジウム「死刑廃止の実現を考える日2024~袴田事件・飯塚事件からみた死刑問題~」にオンラインで参加しました。
やっと無罪が確定した袴田巖さんが逮捕された時は30歳、今88歳です。
58年という長い長い期間、警察、検察、裁判所・裁判官に人生を滅茶苦茶にされ、償いきれないほど、著しく重大な人権侵害が起きてしまいました。
そして、姉のひで子さんも傷つけ、人生も変えてしまいました。
死刑が執行されていたら、どうなっていたか。
飯塚事件のように無実だと訴えていたのに、死刑確定から2年後に執行されてしまったら、袴田さんの場合、最初の再審請求から30年もかかって出された約600点もの証拠も出てこなかったことになります。警察、検察、裁判所の著しい人権侵害が暴かれませんでした。
警察、検察、裁判所も過ちを犯す、死刑となる犯罪でさえも犯人に仕立てることは、袴田さんの事件でもはっきりしました。命や人権よりも 自分たちの体面を優先させる警察、検察、裁判所の闇がはっきりしています。
シンポジウムで警察、検察、裁判所の闇をさらに認識いたしました。
様々な捜査(そうさ)手続きにおいて録画をとること
証拠開示と検察官の不服申し立て禁止
死刑執行は停止、死刑の廃止
死刑制度に関する会議体の設置
これをなんとしても実現したいといっそう痛感しました。
袴田ひで子さんがおっしゃったように私も人の命を殺めることを認めることはできませんし、ましてや、重大なことも真実が軽視され、冤罪事件がある中で死刑を認めることはできません。
また、死刑の執行官にとっても人権侵害だと痛感しております。
再審法改正と同時に死刑を廃止になるよう全力をあげてまいります。