もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

愛知県医労連の皆様から、医療や介護の現場の切実なお声を伺いました

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愛知県医労連の皆様から、医療や介護の現場の切実なお声を伺いました。
 
名古屋市内の医療の現場からは、とにかく人が不足していること、病床があっても看護師不足で全てのベッドを活用できないこと、夜勤の回数が多いこと、職員が病気になることを想定していないような状況であり、働き続けることが難しい現状にあること、小児科医が足りず、小児周産期の2次救急ができないこと、高齢者施設の受け入れ待ちの入院もあり、社会的には重要な役割を果たしているのに診療報酬は減る理不尽さ。
 
 鳴海駅付近に緑市民病院を移転させる予定でベッドも140床と言われているが、人の確保の不安、浸水想定区域に移転して良いのかという問題があること。
 
 公的な名古屋の病院では、施設の老朽化、車椅子もボロボロ、冷暖房が全館管理で患者さんの体調が心配になる時があること、とにかく人が足らず、医療ミスも心配になる状況にあること、夕方に他の病院から患者さんが転院してこられるが、そのようなシフトになっていないので、労働時間が延びることになる。もっと早い時間に受け入れるか、夕方受け入れるシフトにするか、どちらかにしてほしい。
 
 ケアマネージャーが数多くの介護が必要な方をみることになると、1人1人に対して雑になる可能性があるので、適正な人数にしてほしい。一カ月で100人回ることは無理。移動距離なども配慮してほしい。ケアマネの更新研修9日間をしっかり保障できる体制強化が必要。
 
 名古屋市中村区の訪問介護事業所がつぶれ、利用されておられた介護が必要な方を頼まれたが、受けることができなかった。介護難民状態が発生している。
 
 ヘルパーさんの高齢化も深刻で、利用者の方と共にヘルパーさんが倒れていた例もあった。
 
 
 医療の現場も介護の現場も大変深刻です。
 総選挙で与党過半数割れの状況をつくり出したことを力に医療や介護の現場の改善が加速化されるように力を尽くさなければ、と強く思っています。
 
「安全・安心の医療・介護実現のため人員増と処遇改善を求める」要請内容は、以下のとおりです。
 
1. 安全・安心の医療・介護を実現するため、医師・看護師・介護職員などの配置基準を抜本的に見直し、大幅に増員すること。また、安定した人員確保のためにも、ケア労働者の大幅賃上げを支援すること。
 
2. 医療や介護現場における「夜勤交替制労働」に関わる労働環境を抜本的に改善すること。
 
3. 労働時間の上限規制や勤務間インターバル確保、夜勤回数の制限など、労働環境改善のための規制を設け、実効性を確保するための財政的支援を行うこと。
 
4. 夜勤交替制労働者の週労働時間を短縮すること。
 
5. 介護施設や有床診療所などで行われている「1人夜勤体制」をなくし、複数夜勤体制とすること。
 
6. 新たな感染症や災害対策に備えるため、公立・公的病院を拡充・強化し、保健所の増設など公衆衛生行政の体制を拡充すること。
 
7. 患者・利用者の負担軽減を図ること。                  以上
 
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