1月23日の石川県第28回災害対策本部員会議における被災自治体の市長さん、町長さんの声をご紹介します。
X(旧ツイッター)を読んでくださった方より、2次避難所(ホテル・旅館など)で3食出してくれるところはもうないと言われたとのお声。
確かに金沢方面の宿、すごく高いところ以外はほとんど空いていない・・・。
ご家族との関係、仕事などで、金沢周辺での2次避難でないと難しい方もいらっしゃいます。
トレーラーハウスなども活用して2次避難所の数が確保できるように、
仮設住宅も進め、
食事も3食保障できるように国も総力をあげるべきです。
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輪島市長 発言要旨
・感謝
・無料特急バス、2次避難所の避難先について、特段のご配慮、重ねて感謝。
・避難者は現在まだ約3,500人。ピークに比べ71%減少。避難所に関しましてはまだ46%の減少でそんなに減っていないので、今後は避難所の集約を丁寧に進めていきたい。
・今1.5次避難、2次避難を力を入れて進めているが、本日は2次避難のマッチングのため避難者はゼロ。明日から多くの方が避難する予定となっていたが、雪の状況がちょっと懸念されておる。雪の状況さえいければちょっとまた大きく進めていきたい。申込者数は2450人、避難済みが1275人、申込者比52%。
・ライフワインについては、電気は停電2700戸。
・水道に関してはほとんどまだ全戸断水。ようやく浄水場が全て3カ所、オッケーになったので、順次通水しながら作業を始めたところ。今後、通水戸数も出てくると思う。
・家屋の被害調査に関しては、25日から30班体制となってしっかりと進めていきたい。本日までのところは395軒となっている。
1月23日 石川県第28回災害対策本部員会議
珠洲市長 発言要旨
・感謝
・本日は国土交通省さんによる権限代行、国道249号沿岸部であったり、仁江町、清水町の地滑り対策、これを珠洲市にかわって国土交通省さんが本格的に着手いただけるとのこと、感謝。
・道路を塞いでいる倒壊家屋の解体撤去について、できるだけ早く取り掛かりたいと考えている。がれき等の搬入先の準備も進めている。一方、石川県の産業資源循環協会さん、昨年の5月5日には多大なるご尽力をいただいた。今回はさすがに奥能登、2市2町広い、それ以外のものも。被害の規模が大きい、また範囲が広いということで、県の協会だけで手が足りないのではないか。北陸あるいは中部地区といったできるだけ手広くご協力いただけるように石川県においても何卒調整、ご支援をよろしくお願いしたい。併せて、災害がれきあるいは倒壊家屋の解体撤去について国の特段の財政支援をお願いしたい。
・介護福祉士さんの応援をいただきたい。珠洲市の福祉施設、ようやく少し落ち着いてきて、福祉避難所としての機能を回復したい。具体的には第一長寿園。それに際して、介護福祉士が最低6名は必要。加えて、できればコーディネーター1名、また看護師若干名お越しいただければ。非常にこのニーズはあるので、何卒、介護福祉士さん、今1.5次避難所にも張り付けられてなかなか難しい面もあるかと思うが、介護福祉士さんの派遣・応援をよろしくお願いしたい。
・ボランティアについて、なかなか危険な状況ということではあるが、それでもやっぱり避難所の運営をしている地域の自治防災組織の皆さん3週間以上となるので、相当疲弊をしている。できるだけボランティアの方にお手伝いをいただきたいと思う。差し当たって治安の問題等からしても、全壊家屋からの貴重品の取り出し、これについてお手伝いいただけないか、というニーズはある。今のところどうする術もないということで、先ほど、今週、週末からでもボランティアを動かしたいということだった。自治体によって開始時期が異なるということだが、ぜひとも珠洲市においても、範囲を限定して、できるだけ早くボランティアに動いていただきたい。
1月23日 石川県第28回災害対策本部員会議
穴水町長 発言要旨
・避難者の数は1605名。避難所の数は37ヵ所。
・罹災証明に係る住家被害認定調査については1474件、進捗率は24.
6%。
・仮設住宅の申込件数355軒。
・水道の復旧状況、穴水総合病院までの通水を完了。施設内の漏水調査を行い復旧させていきたい。上水道のエリアについては町全体の11%が復旧。エリアごとに細かく目標を定めて作業中。1月中に50%の復旧を目指すつもり。小規模水道、営農飲雑用水については7ヵ所について復旧済み、残り17ヵ所。
・下水道については一次調査が約7割調査終了。21日から通水している避難所のトイレ使用時の汚染状況及び本管の状況を確認して下水道の使用を判断していきたい。
・町立学校について、24日に穴水中学1、2年生の授業を再開予定だったが、大雪の影響で26日に延期。あわせて小学校2校の授業再開についても日程を再検討。向洋小学校については、校舎及び体育館の屋根瓦の応急復旧作業を22日に完了。学校機能回復のために避難者を集約。学校の生徒の現況、穴水小学校160名中61名が町外へ避難滞在している状況。
うち14名が他市町の学校へ一時通学。1名が転出手続き中。向洋小学校については44名中8名が町外へ避難滞在。うち4名が他市町の学校へ一時通学中。穴水中学校115名中47名が町外へ避難滞在。うち12名が他市町の学校へ一時通学中。
・高齢者・障がい、保育等の福祉施設の被害状況の調査を取りまとめている最中。
取りまとめ次第、現況報告する。高齢者施設においては、町内の3施設が入所者全員避難をしている状況。職員についても、被災を機に町外へ転出、退職の希望が相次いでいるのが現状。今後のサービス提供体制の維持、そして事業経営に非常に課題が多いと感じている。改めて県・国との協議をさせていただきたい。
1月23日 石川県第28回災害対策本部員会議
能登町長 発言要旨
・感謝。
・災害関連ということで1名の方がお亡くなった。
・避難者数は1,132名。2日前の報告から147名が減少。
・断水の解消、累計で692戸。臨時施設から56戸の増。
・現在、町では、公共施設そして病院、大規模な広域避難所に至る水道を優先的に復旧できるように努めており、本日時点で広域避難所の7箇所のうち5箇所で断水を解消ができた。
・罹災証明関係の住家被害、昨日までに176棟分の被害認定調査を終えたところ。
・昨日から応援県の岩手県さんの増員をいただいて調査を加速。
・小中学校については昨日から全ての学校で3学期を開始。これからも様々な課題が出てくるとは思うが、皆様のご支援をもちまして学校を復旧をしていきたいと思っている。
・本日、町内の県道35号線能都内浦線の羽根地内の土砂を撤去していただき、道路が開通したとの連絡があった。町内の多くの道路の土砂崩落の箇所もある中で、役場周辺の重要路線で県は重点箇所としてお願いしておった。ご尽力に感謝。
・小売店舗、町内にエーコープなど徐々に営業が再開をされている。一方で、大手のコンビニとして町内にファミリーマートが複数あるが、いまだに営業停止が続いている。コンビニというのは住民の日常生活やその地域経済を支え、住民に安心感を与えるもの。順次営業再開に向けて動いていただきたい。各社に対しましてその旨ご助言をいただけると幸い。
1月23日 石川県第28回災害対策本部員会議
七尾市長 発言要旨
・感謝。
・罹災証明の申請件数、前回から629件増えて9152件。現在のところ6班体制で行っているが、1月29日から10班体制で調査の方を行う予定。まだまだ調査を行う人数が足りない。証明書の発行にかなりの遅れが生じる可能性があるので、ご支援をお願いしたい。
・2次避難の希望者数235人のうち避難済みの方が188名。
・断水の解消の状況、前回に比べて705件増え、トータルで5424件。大体全体の4分の1の断水が解消している状況。一昨日、七尾市の一部で断水が4月以降になるということで、その反響が大きかったので、昨日、私の方で緊急記者発表を行った。この中においてはエリアごとの復旧見込みの時期を示した一覧表をホームページで示し、これらの情報においては、今後、復旧見込みが早まるような時期であれば、その時期をどんどん早めていきたい。これらの時期においては、県水の復旧というのが大きな影響があり、左右される状況。県水の情報を細やかにいただけたらありがたい。
・断水が追加する中で必要な支援策が出てきている。トイレ、入浴、それから洗濯、市としてもできる限りの支援をしていきたいと思うが、県の方でもいろいろと考えていただければありがたい。
・マスコミ、テレビで見たが、災害廃棄物の増加が懸念されるというお話。今、七尾市内で中心部に一箇所あるが、ほうぼうから来るということで、それが渋滞の原因にもなっている。第2、第3の場所の産廃の事業者であったり、職員の応援をお願いしたい。
・昨日、JRが開通したことによって、人の流れが変わってくるのではないかと思う。
ボランティアの受け入れを開始したり、開始準備を行っている。場合によっては電車を利用したボランティアということも今後考えていく必要があるかなと思っている。その際は、例えば電車料金を無料にするとか、そういうことも考えていただければ、ボランティアの方もボランティアしやすい状況になるのではないかなというふうに考えている。
1月23日 石川県第28回災害対策本部員会議
志賀町長 発言要旨
・感謝
・避難者の数はさほど変わっていない。避難所は少しずつ再編、集約が進んでいる。2月末までの水道の改修に向けて少しずつ避難所の集約スケジュールを立てて進めていきたい。(十分避難者に寄り添っていただきたい)
・今現在、トヨタ自動車さんとダイハツ工業さんの協力で目が届きにくい避難所外避難者への物資等の支給活動を昨日より開始。順次町内全域に進めていき、継続して行っていきたい。
・断水の状況、現在全体約8,800戸のうち3,000戸以上約35%が上水道に関しては通水してきている。
・下水道に関してはまだ。少しずつ浄水に関しては使用制限をお願いしつつ、少しずつ断水の解消が進んでいる。
・1月25日以降、お願いしていた増員の方々が来ていただけるということで、さらに断水の解消に向けてスピードアップがはかれると思う。感謝。
・昨日より予定していた志賀地域での小学校・中学校が再開することができ、給食を提供することもでき、ご支援に心から感謝。保育園、幼稚園ほかの児童クラブも昨日開始、再開することができた。
引き続き明日、明後日、2日後の富来地域での学校の再開に向けて準備を進める。
・罹災申請、想定している5000件のうち約4000件、申請件数が上がっており、約8割がた申請が進んでいる。調査に関しては今10班体制で進めているが、全体の1割程度と整っているので、さらに増員を図ってスピードアップしていきたい。
・災害ごみの件、今本町では富来地域に1カ所、災害ごみの仮置き場を開設。今週末をめどに志賀地域でも1カ所の仮置き場を開設する予定。町内に2カ所の災害ごみ仮置き場を開設した場合、担当職員も含めて相当数の人員不足が懸念されている。
また、仮置き場を設置してからは災害ごみの担当課の職員でその運営に当たる一方で、他の町職員や他県からなどの支援員は、町内各所に設置された避難所の運営や罹災証明書の発行に係る家屋調査等に忙殺されてしまうため、災害廃棄物処理に関するマネジメントや公費解体に係る準備を行う余裕がなくなることが想定される。災害廃棄物処理に関する事務については専門的知識が必要とされており、町職員は一般廃棄物関係事務のほかにもいろいろな業務管理、環境保全に関する事務を併せて担当していることから、本町では時限的に約3年間を考えているが、専門チーム、この災害ごみの担当課担当室を設置することを検討している。このため、町としては、補助金の申請等も含めた災害廃棄物処理に関するマネジメントなど専門的知見を持った職員や、仮置き場の上に従事する職員の配置が急務であると考えており、県、国におかれてはこれらの事情をご理解いただき、拡大の配慮、特定人的支援、またご助言等お願い申し上げる。