もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

各務原市の水道水源におけるPFOS及びPFOA濃度の目標値超過についての要請

カテゴリー:

 
日本共産党の各務原(かかみがはら)市議団のハタノこうめ市議、ながやてるこ市議、各務原市委員会や住民の皆様と「各務原市の水道水源におけるPFOS及びPFOA(有機フッ素化合物)濃度の目標値超過についての要請」を行いました。
 
航空自衛隊岐阜基地に一番近い三井水源のNo8取水では、2021年5月に550ナノグラム/Lを検出し、使用を停止しました。
その隣のNo9の取水では2022年11月に790ナノグラム/Lを検出しました。
 
防衛省が2021年度に行った水質調査で、航空自衛隊岐阜基地の消火用水槽から暫定目標値(50ナノグラム/L)の380倍に当たる最大19000ナノグラム/Lの濃度が検出されていたことも報道されて明らかになっています。
 
国の暫定目標値を超えている三井水源地では市内全体の約半分の7万2千人の水道水を供給していることから使用を止めることが難しく、対策として、活性炭による浄化を既設の施設で行うことになっているそうです。活性炭による浄化施設の費用は約5000万円。恒久的なものは今後計画するとしています。
 
市民の皆様は、不安でペットボトルの水を飲んだり、浄水器をつけたりすることを余儀なくされています。
 
ハタノ市議やながや市議はじめ住民の皆様は、「各務原市民は、何年間もこの水を飲んできた。市民の中で不安が広がっている。発生源を明らかにするべき」、「血中濃度の検査を行うべき」「費用が水道料金の引き上げにならないために、国からの財政措置をすることや一般会計からの繰入れも認めること」など訴えました。
 
厚生労働省からは活性炭による浄化施設や新たな水源地設置のためには4分の1の補助金があること、総務省からは一部交付税措置があることが説明されましたが、そもそもの発生者が費用負担するべきです。
 
防衛省は「2010年4月からPFAS含む泡消火剤は訓練でも消火でも使用していない。基地との因果関係は明らかではない」というばかり。
なぜ消火用水槽にこれだけの濃度のものがたまっているのか質問すると、わからないとの回答。
 
「なぜこれだけの濃度のものがあるのか真相を明らかにするべき」「周りの土壌なども調査すべき」と強調。
防衛省は「ご意見があったことをなかにも報告する」と述べました。
 
各務原市議団の要請で、各務原市は、保育園、幼稚園、小学校、中学校の水道に浄水器を夏休みの間につけるなどの対策を約束したそうです。
こうした対策費用についても財政措置するべきと要請しました。
引き続き、住民の皆様の命と健康を第一に力を合わせていきたいと思います。
 
—————————————–
 
全国の自衛隊基地・駐屯地の消火用水槽で暫定目標値50ナノグラム/L を超える 以上のPFOS及びPFOA(有機フッ素化合物)が検出されています。
水道水源で暫定基準値を超える値が検出された各務原市にある岐阜基地の消火用水槽で暫定基準値の380倍というニュースが流れ、全国一覧表になったものはないか防衛省に質問したところ、明らかになりました。
(↓資料は防衛省のここのページにあります。)ww.mod.go.jp/j/press/news/2022/07/22e.pdf
 
東海エリアで言うと、
本日、防衛省と交渉した岐阜基地は、暫定目標値の380倍、
小牧基地は22000倍、浜松基地は102倍・・・。
岐阜基地のものは、これから焼却や除去などを民間企業に依頼するそうです。
防衛省も周辺住民の皆様の命と健康を守る立場から真摯な対応をするべきです。
 
© 2010 - 2024 もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)