「第2回 子どもたちにもう1人保育士をシンポジウム」に岡田ゆきこ名古屋市議、山田みよ子小牧市議、中根よしあき岡崎市議、中田としや大垣市議、かもしだ芳美東久留米市議とともに参加し、連帯の挨拶と保育士配置基準改善のために国会で全力をあげる決意を申し上げました。
主催は、子どもたちにもう1人保育士を実行委員会の皆様です。
実行委員会の皆様の取り組みは各局テレビはじめさまざまなメディアにも取り上げられて注目を集めています。
愛知県知事選予定候補の尾形慶子さんや、他の会派の国会議員秘書、地方議員の方々も参加していました。
公立、認可保育園などの保護者の方々1467人から寄せられたアンケートの回答の結果について保護者の方からお話がありました。
「現在の日本の保育基準についてどのように感じましたか?」
「とても不足」 47.7%
「不足」 37.4%
「どちらかといえば不足」 13.0%
合わせる不足と感じている保護者が98.1%にも及びます。
「子どもの命と安全が守れない場面」
地震・火災など災害時
お散歩
プールなど水あそび
防犯上
早朝夕刻時の保育
などの声が寄せられてます。
保育士の方からは、保育士の配置基準が低く、支援が必要な子どもさんを見失って、1人いない状況になった時、胸がくっとなる震えるような緊張感について語られました。また、子どもたちに色々我慢させ「ごめんね」「ごめんね」と謝ってばかりおり、本当は子どもたちの「やりたい」という気持ちを大切にしたいし、今を大切にしたいのにできない保育士配置基準の問題を語りました。
保育士の方々は、プールあそびの時に着替えの時間もないので、水着をきて出勤し、髪を乾かす時間もないこと、また、トイレにいく時間も取れず、膀胱炎ぎみになっているなどのお話もありました。
12月10日の臨時国会閉会の日。
皆様が出された請願署名の取り扱いについて各党の意見表明がありますが、
衆議院内閣委員会理事会で、
「子どものための予算を大幅に増やし、保育士の増員など、保育・学童保育制度の抜本的改善を求めることに関する請願」は、自民党、公明党、日本維新の会が「保留」ということで、採択されませんでした
理由は賛同できない項目があるとのことだったそうです。
日本共産党の塩川鉄也衆議院議員が、一致できる項目だけでも採択できる、例えば、請願署名の1項目「子どものための予算を大幅に増やすこと」は政府も言っていたではないか、と迫りましたが、「保留」ということになってしまいました。
4、5歳児30人を1人の保育士でケアしろという国の基準は、74年前の基準。
1、2歳児6人を1人の保育士でケアしろという国の基準は、55年前の基準。
私が国会質問した時に当時の野田聖子担当大臣はのけぞって驚いていました。
皆様、想像してみてください。
4、5歳児を30人、1人でケアすること、
目が離せない1、2歳児6人を長時間1人でケアすること、緊急時に6人を無事に避難させること。
できますか?
無理ですよね。
【実行委員会の皆様の提言】
①国の保育士配置基準を改善すること。
・0歳児2人にたいし1の保育士
・1歳児3人にたいし1人の保育士
・2歳児5人にたいし1人の保育士
・3歳児10人にたいし1人の保育士
・4、5歳児15人にたいし1人の保育士
②1日11時間の標準時間及び年間300日開所に対応した配置基準に拡充すること。
③4月1日の入所児童数ではなく、年齢別の定員数に応じた職員を配置できるようにすること。
④配置する職員数の算定方法を改善すること。
⑤保育所の配置基準を幼稚園と同等にすること。
⑥代替職員(フリー保育士)の配置をすること。
⑦専門職の配置を改善すること。
⑧保育士等の賃金と労働条件の改善を行うこと。
⑨面積基準を現行の2倍に広げること。
【緊急改善要求】来年度予算で緊急に改善を!
(1)国の保育士配置基準を、1歳児5対1、3歳児15対1、4、5歳児25対1に改善すること。
(2)配置する職員数の算定方法に関わって、現在小数点以下は四捨五入になっているのを、少数点以下繰り上げること。
(3)保育所の「チーム保育推進加算」を、幼稚園・認定こども園と同等の「チーム保育加配加算」にすること。
(4)乳児を預かるすべての認可保育所に看護師を配置すること。
子どもたちを大切にしていない国のあり方を早く変えたいです。
保護者、保育士の方々の生の声が詰まった素晴らしい冊子を全国会議員に読んで欲しいです
私も引き続き全力尽くします。
貴重なシンポジウムを本当にありがとうございました