衆議院法務委員会の冒頭で、名古屋入管でウィシュマさんが亡くなったことに関する「調査報告書」に関し、古川法務大臣が、「虚偽の記載」と指摘された問題とビデオ映像全面的開示について見解を述べました。
以下は、法務大臣発言の書き起こしです。
「今般、名古屋局における死亡事案の調査報告書の令和3年3月3日の記載について、ウィシュマさんが自ら発言していない言葉を自ら発言したかのような虚偽の記載があるのではないかとの御指摘があると承知をしております。
この点に関しては、私自身も調査報告書の記載とビデオ映像の双方を確認しておりますが、その上で、これまで、調査報告書は客観的な資料に基づくものである旨を答弁してきたところです。
もっとも、当該記載がそのような認識を生じさせ得る表現となっているとの御指摘があることは理解できるところであり、真摯に受け止めたいと考えております。
ついては、今国会の会期中に、調査報告書がこのような記載となった理由について整理し、委員長のお許しをいただいた上で、入管庁から補足説明の書面を理事会に提出させたいと思います。
また、国会へのビデオ映像の全面的な開示を求める御意見があることも承知をしており、法務省としてはこれに応じることは困難であるとの見解をお示ししてきましたが、この点についても改めて検討をし、法務省としての考え方を整理の上、今国会の会期中に書面を理事会に提出させたいと思います。」