もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

「どんなときもWifi」通信障害 被害者救済を

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 あれだけテレビCMなどをしていた「どんなときもWifi」。
 今年の2月と3月に大規模通信障害・「重大な事故」が発生しました。契約された利用者の方々に被害がでました。影響利用者数は、3万人以上と言われています。いつでも無制限でWifiにつなげられると思って契約したのにつながらない・・・。店舗での契約ではなく、ネットでの契約のために、利用者が不利益を被る可能性がある「約款」の説明も十分にないままに契約してしまった方が多いと思います。店舗なら不利益になるようなことは説明があって契約ができると思うのですが、ネットでの契約では、今のルールでは十分な説明がないまま契約に至ってしまう可能性が高い問題です。
 
 この問題で、被害者救済について総務省と何度かやり取りしていますが、9月10日もやり取りしました。
 総務省によると発生した日は、2月21日、2月24日、3月6日、3月9日、3月12日、3月15日、3月16日、3月18日、3月19日、3月20日、3月21日。
 
 発生原因の総務省の電気通信事故検証会議の分析は、以下の通り。
1.グッド・ラック社が提供するデータ通信容量無制限を訴求したクラウド WiFi サービスにおいて利用している SIM カードの卸提供元事業者による当該SIM カードにおけるデータ通信容量制限の実施状況について、モバイルコネクト社及び兼松コミュニケーションズ社が十分に把握できていなかった。また、当該制限によるデータ通信容量を補うためにモバイルコネクト社が SIMカードを追加調達したが、十分なデータ通信容量を確保できなかった。これら等により、容量上限に達して低速化した SIM カードを利用者に対して割当てたため、当該サービスの著しい低速化が発生した。また、当該制限等により、当該サービスの提供にあたり必要となる SIM カードのデータ通信容量が同時利用者の需要に対して不足したため、当該サービスが利用できない状態が発生した。
2.上記1において、低速化した SIM カードの停止及び別の SIM カードへの切替え作業をモバイルコネクト社が実行する際、大量に実行したためアクセスサーバがビジー状態となり、利用者に対し SIM カードの割当ができず、当該サービスが利用できない状態が発生した。」
 
 本当は、事業を展開するときに、契約した利用者さんに不利益が生じないように事前に国がチェックすることが必要だと思うのですが、国の事前チェックが不十分な問題もあります。
 6月19日に総務省からグッド・ラックへ指導はされていますが、(https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban08_03000321.html)被害を受けた利用者さんが契約解除料を請求されている方がいます。
 引き続き、被害者救済に取り組んでいきたいと思います。
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