6月11日、野党6党+1会派で、バージョンアップした「性暴力被害者支援法案」を衆議院に提出しました!
立憲民主党、国民民主党、無所属の会、日本共産党、日本維新の会、自由党、社民党の共同提出です。
衆議院事務総長に法案を手渡し、立憲民主党の阿部知子衆議院議員が趣旨を説明し、一人ずつ思いを述べました。
提出後の記者会見でも、一人ずつコメントしました。
私は、被害を受けた方の命をかけた現場を変えてほしいとの訴えに国会議員として応えていきたいという思いと、内閣府の性暴力被害者支援交付金は、今年度1億8700万円しかないこと、47都道府県で割れば1都道府県あたり400万円にもみたないこと、ワンストップ支援センターでは、医師、看護師、支援員、精神的・心理的ケアの職員など多くの人で支えていかなければならないこと、愛知県の場合は、2カ所、病院拠点型のワンストップ支援センターがありますが、愛知県が性暴力被害者支援交付金の申請をしていないために「日赤なごや なごみ」では24時間365日支援をしているのに、1円も交付金が現場に行っておらず、すべて持ち出しになっていること、「ハートフルステーションあいち」では愛知県警からお金が出ていますが、支援員4人で年間340万円しかいっていないこと(内閣府の交付金は1円も現場にいっていないのは「なごみ」と同じ)、被害を受けた約4割が20歳未満(女性の場合、男性は52%―内閣府調査)で、お金(交通費など)がなくて、あるいは遠くて支援が受けられない実態にあり、それを改善していく法案になっており、超党派で成立させたいなど事務総長への提出時と記者会見でお話しました(それぞれ少しずつ違うお話をしたので、2つの場所でお話したことをミックスしたご報告です)。
国の財政措置、ワンストップ支援センターなど支援のための環境整備、連絡会議の設置、審議会等の設置など総合的な支援の中身です。
2016年5月12日に提出した法案よりもバージョンアップした点は、主に4点です。
① 基本理念の2つ目に「被害の状況」に応じることと「被害直後からの」支援を明確にするため文言の追加(もともと考え方のなかにありましたが、明確にするため)。
② 基本的施策のワンストップ支援センターの整備等に係る施策に「機能の充実」を追加(ワンストップ支援センターの整備については、今年度中に47都道府県に整備される見通しとなっているため、今後、センターの機能の充実が求められていることから文言を追加)。
③ 正しい知識の普及等に、性暴力防止に資するようにということと普及する内容に性暴力となる行為を加える。
④ 附則に性暴力を防止するための措置の在り方についての検討を追加。
参考:法律案附則「第4条 政府は、性暴力が重大かつ深刻な被害を生じさせ、性暴力被害者の人権を著しく侵害するものであることに鑑み、この法律の公布後3年を目途とし、性暴力の防止の観点を含む性教育を推進するための措置、性暴力の加害者が性暴力を繰り返すことを防止するための措置その他の性暴力を防止するための措置の在り方について検討を加え、その結果に基づいて必要な施策を講ずるものとする。」(附則第4条)
与党の方々にもぜひ賛同いただき、成立させたいです。
皆様のご支援を何卒よろしくお願いいたします<(_ _)><(_ _)><(_ _)>