もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

【14・07・05】るくぶ(見る・聞く・選ぶ~未来を育む女性のネットワーク)の皆さんが主催された「はぐくミーティング”政治の中の女性を知ろう”」に参加

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 7月5日、るくぶ(見る・聞く・選ぶ~未来を育む女性のネットワーク)の皆さんが主催された「はぐくミーティング”政治の中の女性を知ろう”」に参加させていただきました。門原武志東郷町議、前田さおりさんも参加されました。

 るくぶの皆さんは、参議院選挙の際に、女性が主体となった「公開討論会」を開いてくださいました(もちろん男性候補も参加)。
 
 政治の話をよそ事とせず、自らの問題として意識的にかかわろうとされておられます。

 いろんな考えがあっていい、立場が違っても自由に政治の話を日常会話としてできる社会にしていきたいね!そんな思い、ものすごく共感します。

 私にいただいたお話のテーマは、(1)現在政治の世界に関わっている中で、女性の政治参画に関する問題点や感じている点、(2)女性や若年層の政治への関心について感じていることや問題点などです。

 現在、女性の衆議院議員は、7.9%しかいません。戦後直後の選挙で8.4%女性の衆議院議員がいたときよりも低い状況です。参議院では18.2%。
 
 列国議会同盟の調査では、世界の国会議員(2院制の国では下院―日本で言えば衆議院)に占める女性の割合は、2012年末で20.3%となり、初めて2割を超えています(日経新聞2013年3月6日)。

 ところが、日本は、7.9%で、189カ国中127位で先進国では最低です(朝日新聞2014年3月5日)。

 国政選挙の得票率、例えば、先の参議院選挙の時も愛知選挙区で女性の投票率は51.35%、男性の投票率は53.97%と男性よりも低くなっています(比例も同じ傾向)。

 女性が置かれている状況―老齢年金受給者の年収 女性65%が100万円以下、高齢の女性の相対的貧困率の高さ(80歳以上で28.1%)、非正規雇用の多さ(愛知県―女性の非正規割合59.7%、男性の非正規割合22.1%)を考えれば、女性の投票率の低さ、女性の問題をとりあげる女性の国会議員が少ないことは本当に悔しいことです。

 また、集団的自衛権行使容認の動きにたいして、日本経済新聞(6月29日付)の世論調査では、「男性では行使容認への賛否が拮抗しているが、女性では『使えるようにすべきでない』が53%、『使えるようにすべきだ』が24%」と女性は明らかに平和的思考が強いのです。こうした声を反映する女性国会議員が少ないことも本当に悔しくてたまりません。

 そんなことを問題提起しながら、意見交換をしました。

◆女性の投票率は、男性とくらべて数ポイント低いだけなのに、国会議員・候補の男女比はどうしてこんなに違うのかしら?

◆自民党で言えば、国会議員になるのは、経済団体の幹部や業界の幹部、地元の有力者。そういうところに女性がいないから。社会全体として、女性の登用が少ないからではないか。

◆女性が構造的にうけている差別の問題、女性の国会議員がこんなに少ないことにたいする意識がないのではないか。

◆各党に女性の候補を増やすように働きかけるなども必要ではないか。

◆さまざまな場所で、いろいろ意見を聞いて、共感するということについて、そもそも自分の意見を持たなければ、共感ということにもならない。有権者が自分の意見を持つように熟成していくことが大事。

◆“政治の中の女性を知ろう”というテーマがダメと会場にチラシをおかしてもらえなかったり、電光掲示板に案内を載せてもらえなかったりした。こうした対応も住民から政治を切り離そうとしているおかしな対応。

◆女性国会議員が世界のなかでも多い、スウェーデン、ノルウェー、ドイツなどでは、日常会話で当たり前のように政治が語られている。こうしたことが大事。

◆女性の交渉能力なども機会がないこともあるので、高めていかなければならないのではないか。

◆政治にかかわることは、大変なことをしないといけないことだと大きな壁があるような気がする。私も原発をなくすアクションなど夜は子どもたちがいるので、出られないが、昼間は、子どもたちの楽しみもつくって一緒にでかけている。

◆介護のことにしても年金の問題にしても私たち女性の生活に密接にかかわっているのが政治。そういう認識を広げていきたい。

◆政治的な発言をするとキワモノ扱い。私たちは高校生のときからそうだった。

◆公開討論会で自分の目で見るのと、メディアが伝える候補者の様子は違っていた。討論会でありえないと思った人が大きく取り上げられ、当選した。

◆子どもたちは、パテシエになりたいなど身近な仕事にあこがれる。でも、政治家になりたいという子はあまりいない。立候補するには、どのくらいのお金がいるのか、子どもたちに聞かれたら答えられない。

◆日本は学校教育の場でも、委員会とか選挙とかあるが、形ばかりになっているのでは。KYが示すように空気を読む社会になっている。しゃんしゃん大会がいいような風潮が子どもたちに影響していく。

◆大きな会社の中にいると、政治のことを話すことは非常に困難。何ができるのか自分自身で考えていく。

◆声をあげる―思いを可視化していくこと、伝わるように工夫していくこと、あきらめずに粘り強く行動することは大事。

◆政治家が“これをやります”と項目をあげてあるので安心するのではなく、具体的中身をちゃんと見ていく必要がある。

などなど活発な意見がだされ、時間が足りないくらいでした。

 門原さんからは、東郷町で議員をやっている生活の実態、公共施設のあり方などもリアルに語っていただきました。
 
 こうして政治のことをフランクに話し会える るくぶの皆さんの活動を愛知県中に、日本中にひろげていけば、日本は絶対に変わると思います。

 素敵な皆さんとの楽しい意見交換、思いの共有・共感の時間はとても有意義なひとときでした。

 皆さん、本当にありがとうございました!!

(写真は、門原さんのお友達の方からいただきました。感謝!!)

 

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