6月7日、矢作川森の健康診断実行委員会の皆さんが主催された「矢作川森の健康診断」に参加しました。
今年で10回目、名残惜しまれている最終回です。
10年間、地道な調査活動を支えてこられたすべての皆さんに感謝と敬意を申し上げたいと思います。
この日は、秋田県から九州の福岡県まで全国から参加され、東京大学の学生さんも東京から20数名参加、土地改良区の農家の皆さんも「水源の森の状況を知らなければ」と参加。当日は約270人が参加されました。
私も八田ひろ子さんと一緒に参加しました(調査の班は別々)。
スギやヒノキなどの人工林が、間伐など手入れされず、放置されていると、日光が森の中に差し込まず、生物の種類数も減り、森が保水力を失い、土砂崩れの危険性が高くなります。東海豪雨の際には、人工林の部分で、土砂災害が各地で起こりました。
矢作川森の健康診断は、矢作川流域に広がる人工林がどのくらいの混み具合なのか、どのくらいの間伐が必要なのか、傾斜の向き、角度、落葉層や腐植層の状況、植物の種類数などなど、市民の皆さんと森林ボランティアの皆さんと研究者の皆さんが一緒になって調査を行うというユニークな取り組みです。
この森の健康診断を通して、(1)上下流ともに森の応援団を増やすこと、(2)流域の人工林の現状を科学的に明らかにすること、(3)「愉快でためになる森林の健康診断」をひろめること、(4)診断結果を流域に還元して豊かな暮らしと森づくりに貢献することを目的としています。
実際の調査では、豊田市の足助支所(旧足助町)から現地に班の皆さんと出発。一カ所目の森に近づくころには雨が強くなってきて、大変な調査に。明治時代に建てられた素敵な舞台のところで昼食をとり、一カ所目の調査結果をまとめ、2カ所目に出発。雨はあがりましたが、少し急斜面で苦労しました。しかし、気持ちのよいステキな班の皆さんと楽しく調査できました。
2カ所とも「過密」と診断され、間伐が必要なことがわかりました。
帰りに徳川家康ゆかりの地、徳川家康の産湯の井戸がある場所もたちより、皆さんで記念撮影。
あっという間に一日がおわってしまいました。
今回の診断結果発表や10年間の総括は、10月26日の報告会で行われます。また皆さんとお会いできるかな?楽しみです。
皆さん、本当にありがとうございました!!
↑八田ひろ子さんが撮ってくださった写真