もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

【14・02・15】「設楽ダム~ダムサイトの技術と安全性~」がテーマの設楽ダム連続公開講座「第9回とよがわ流域県民セミナー」に参加/「世界が食べられなくなる日」上映会

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「設楽ダム~ダムサイトの技術と安全性~」がテーマの設楽ダム連続公開講座「第9回とよがわ流域県民セミナー」に参加

 
 2月15日、「設楽ダム~ダムサイトの技術と安全性~」をテーマにした、設楽ダム連続公開講座「第9回とよがわ流域県民セミナー」@設楽町・愛知県奥三河総合センターに参加しました。

 雪で設楽町にたどり着くことができるのか心配できたが、なんとか設楽ダム建設予定地にも行くことができましたし、会場にも無事に到着できました。

 設楽ダム建設の中止を求める会の皆さん、田中くにとし設楽町議も参加!

 ダム事業者から国土交通省中部地方整備局設楽ダム工事事務所副所長 栗木信之氏が「設楽ダムの調査、設計と施工について」と題する講演。
 その後、地盤の危険性を訴える国土研の立命館高校非常勤講師 紺谷吉弘氏が「設楽ダムサイトの地質について」と題する講演が行われました。

 感想
◆ダム事業者の設楽ダム工事事務所副所長は、地盤の安全性の専門家ではなく、心配になりました(ダム事業は、ほとんど民間丸投げの事業。ゼネコンやコンサルタント会社、調査会社などのごまかしを見抜けない!=安全性の確証を危うくし、税金の無駄を生み出す)。

◆設楽ダム工事事務所副所長が放映した小里川ダムの建設の様子のビデオは、いかに大規模に自然が破壊されるかを痛感(徳山ダムの建設地見学でも痛感してきたが)。工事中、川に水は流れず、川底を掘り返し、ネコギギ(淡水魚)が棲む生態系をすべて壊してしまう。川が殺される様子だった。山肌も丸裸。

◆湛水池側の漏水調査も行われておらず、松戸側の深層崩壊も心配される二重山稜地形の詳しい調査も行われていないなど、まだまだ未解明な部分も多いのに、大村知事が設楽ダム建設にゴーサインを出したことについて全く納得がいかない。

◆地盤が緩いところは掘削して対策をとるから大丈夫、漏えいしそうな部分も穴埋めするので大丈夫と言い、その対策は当初の計画の事業費2070円のなかに「一応、入っている」と言っていったが、「これからの調査もある」ともいっていた。総事業費3000億円より膨れ上がる危険性があると感じた。

◆設楽町民の生活環境に大きくかかわる問題でもあり、多くの設楽町民の皆さんに知っていただき、考えていただきたい中身。

◆この公開講座は、10回で終わりにするということだが、もっと開催してほしい。

 
 紺谷吉弘氏による設楽ダムの課題の指摘。

 
 設楽ダム建設予定地上流側。

 
 設楽ダム建設予定地下流側。

 
 設楽ダム建設予定地下流側。

 
 設楽ダム建設予定地を上流側からみる。

 

 

「世界が食べられなくなる日」上映会

 
 2月15日、設楽町の帰りに豊橋市に行き、ベジフェス実行委員会の皆さんが主催された「世界が食べられなくなる日」上映会に参加しました。
 若い皆さんが企画し、若い皆さんが参加されていました。

 遺伝子組み換え食品、原発(放射能汚染)によって、世界が食べられなくなるという作品です。

 モンサントという多国籍企業が、遺伝子組み換え食品によって世界の食料を支配しようとしています。
 遺伝子組み換え食品について、ラットの実験の様子が流されました。
 これまで、各国政府は、こうした実験を3か月しかやってこなかった、と指摘。
 そういうなかで、フランスの研究者がラット200匹で、遺伝子組み換え食品、除草剤ラウンドアップの含有量の変化で20パターンつくって、2年以上与え続けました。
 結果、13カ月でメス10~30%で乳がん増加、オスは腎臓疾患増加、21カ月目にはメスの80%で乳がん、オスも腫瘍が3~4倍・・・。

 この研究には、批判があるそうですが、こうした現象があったことは、心にとどめておくべきだと思いました。

 日本はアメリカのトウモロコシや大豆など遺伝子組み換え食品の輸入大国です。日本はまだ一般農家の栽培は禁止されており、研究用だけです。

 しかし、TPPに入ったらどうなるのか、そんなことを考えさせられました。

 また、遺伝子組み換え食品をあつかう港湾労働者にもガンが発症し、亡くなられた方もみえました。

 そして、この映画には、福島農民連の方々が出てきました。
 
 原発事故によって、自殺された農家の方。

 仲間の女性の方が「原発さえなければ、原発事故さえなければ」とかたってみえました。

 カーン大学セラリーニ教授は、映画のなかで「原爆も遺伝子組み換え技術も、開発したのは世界の冨の半分を支配する250の同じ企業グループです。この体制が支配者を生み、民衆を犠牲にしてきたのです。ノルマンディーでも広島でもそうでした。現在は、福島です。遺伝子組み換え作物や原発をつくるものの利益のために、すべてが犠牲になるのです」と語っていました。

 原発再稼働、TPPなど日本の未来が危機にさらされようとしている中、こうした情報をしっかりと読み取り、声をあげ、行動しなくてはいけないと痛感しました!!

◆ちなみに、「ベジフェス2014春」は以下の日程で行われるそうです。

【日時】
 2014/4/12(sat) &13(sun)
 10:00~17:00
【場所】
 豊橋サイエンスコア
 豊橋市西幸町字浜池333-9  屋内会場 雨天決行
 無料駐車場あり
【主催】
 ベジフェス実行委員会

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