もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
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【12・06・05】名古屋高裁で行われた設楽ダム公金差し止め訴訟を傍聴

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 6月5日、設楽ダム公金差し止め訴訟で名古屋高裁へ八田ひろ子さんと傍聴にいきました。
 設楽町にすむ伊奈紘先生が控訴人意見陳述を行いました。
 
 伊奈先生は、元校長先生だった方で、さまざま調査も本当にがんばっている方です。

 設楽町民の皆さんは、ずっと設楽ダム建設に反対してきました。しかし、愛知県などの圧力が激しいなかで、1987年、「調査はさせるが建設はさせない」と航空測量を受入れました。

 そして、1991年には「設楽ダム建設反対連絡協議会」が解散され、新たに「設楽ダム対策協議会」が発足し、いつの間にか、あきらめムードが漂い、条件闘争に変わっていきました。

 このころから住民の皆さんへの情報が次第に遮断されるようになりました。

 「設楽ダム対策協議会は、国土交通省がその経費をすべて賄い、水没者や地権者以外には情報がまったく伝わらない状況になったそうです。

 2006年、設楽ダムは8000万トンのロックフィルダムから総貯水量1億トンの重力式コンクリートダムに変更。その理由については、町民の誰も知らず、現在も十分説明できる人もいないそうです。

 2008年、設楽町は、ダム建設受入れ条件37項目から確約事項7項目に変更。

 伊奈先生をはじめ町民の皆さんで住民投票を求めて署名を集めました(約1500筆)。

 署名集めの期間中に、ダム推進派が住民投票をさせない請願書の署名集めをするなどもありました。

 住民投票に先だって町内13カ所で行った設楽ダム学習会開催には、国土交通省、愛知県職員の妨害もあったそうです。

 伊奈先生は、設楽ダム建設が、設楽町の発展につながるというのは幻と指摘しました。
 
 建設会社や水没者、地権者に一時、お金が入るかもしれないが、設楽町の人口は減り、衰退していくこと、ダム受け入れの条件の箱物の利用価値と今後の維持費の問題、真の活性化への意欲の喪失など語られました。

 裁判官にお願いしたいこととして、計画から40年以上経過し、水環境も大きく変化した現在、設楽ダムが必要なのか、冷静に考えること、元データの信憑性の正しい分析と判断、ダムサイト岩盤の脆弱性、水漏れ、地滑りなどの危険性への認識と責任、現地調査、賢明な判断を求めました。

 こうした指摘をぜひ真摯に受け止めていただき、本当に科学的で公正な判断をお願いしたいと思います。

 裁判後の報告集会では、弁護団の皆さんから情報公開などを使って、この間、新しく明らかになってきたことが報告されました。

●水道用水の2010年3月までの実績値が明らかになり、いっそう水あまりがはっきりした。
●洪水対策についても国土交通省中部地方整備局主催の「検討の場」の代替案ではなく、部分的な河道改修によって、設楽ダムより安くできる。
●牟呂松原頭首工直下地点の正常流量を従来の2m3/sから5m3/sに引き上げ、利水上制限流量としたことについて、根拠となる事実がかけていること。

 こうしたことが第七準備書面(被控訴人第4準備書面に対する反論)に反映されています。
 6月4日に裁判所に提出された第七準備書面は114ページですが、これまでのことが整理されているそうで、ホームページにアップされたときには、ぜひ読みたいです。

 次回の裁判は、8月20日16時~となりました。ぜひお出かけください! 

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