7月12日、名古屋港の防災施設の視察に出かけました。1960年度~1964年度に建設された古く存在感のない名古屋港高潮防波堤などがく然としました。
名古屋市議団から名古屋港管理組合議会の委員である港区選出の山口きよあき市議、わしの恵子市議、さはしあこ市議、事務局の皆さんが参加。山口政信名古屋南部地区委員長も参加しました。
東海市から辻井タカ子東海市議が参加。
知多市から黒川親治知多市議、中平ますみ知多市議、中村ゆうじ前知多市議、北原日出海前知多市議、久野たきさんが参加。
津島市から伊藤恵子津島市議、杉山良介津島市議が参加。
弥富市から三宮十五郎弥富市議、安井光子弥富市議が参加。
大治町から吉原つねお大治町議が参加。
以下のようなルートで視察しました。
名古屋港のガーデンふ頭→稲永ふ頭→潮凪ふ頭(耐震強化岸壁)→名港トリトンをくぐる→金城ふ頭→飛鳥ふ頭(耐震強化コンテナ岸壁)→鍋田ふ頭(耐震強化コンテナ岸壁)高潮防潮堤(鍋田堤)→ポートアイランド→南浜ふ頭→高潮防潮堤(知多堤)→北浜ふ頭→東海元ふ頭→名港トリトンをくぐる→潮見ふ頭→ガーデンふ頭。
山口きよあき市議が、名港議会でも質問していますが、名古屋港高潮防波堤は、巨大地震の発生に伴う液状化により最大4.1メートルも沈み込むとの予測が示され、大規模な耐震補強工事が必要です。国に早急に予算をつけさせなければなりません。
堀川や中川運河などの河口に水門がありますが、地震、津波に本当に耐えうるのかという心配もあります。
新川が決壊すれば、大治町などの皆さんが被害を受けると同時に、大治町にある名古屋市の浄水場も被害にあいます。停電などによって、名古屋市に水が送れなくなる状況や給水車も通れない状況も想定されています。
また、広い名古屋港で働く皆さんの避難もしっかりと考えなければなりません。
名港管理組合の方は、「国際展示場が避難所」と言っていましたが、広い名古屋港で本当に安全に逃げられるのか不安の声があがっています。
辻井東海市議によれば、東海市内にある石油コンビナート20基のうち、10基しか耐震化されていないそうです。
そして、東海市と知多市は、液状化する沿岸部の低地にわざわざ市民病院を建てようとしています。
名古屋港は、古い高潮防波堤でも明らかなように安全といえるところではありません。患者さんなどを守るためにも高台につくるのが筋ではないでしょうか。
また、新日鉄名古屋を海側から始めてみました。コークスが山積みになっていました。知多地区の皆さんが要求してコークスの飛散を防ぐネットを海側に張らせましたが、あまり効果はないそうです。
東海市などは、降下ばい塵が大問題になっています。新日鉄は、しっかりと対策をとるべきです。
さまざまな防災対策などの問題が山積している名古屋港。私たちもしっかりと対策をとらせるようにがんばりたいと思います。