日本共産党の穀田恵二衆院議員が12月13日、奈良県川上村に入り、試験湛水(たんすい)で発生した地滑りで運用できない状態が続いている大滝ダム(堤高100メートル)を視察した記事が、12月14日付の「しんぶん赤旗」に掲載されました。
この大滝ダムは、紀の川の上流部に位置する多目的ダムで、計画当初から地滑りの危険が警告されていました。
2003年の試験湛水で地滑りが発生したことから、来年12月末を工期に対策工事が進められています。建設事業費も当初の230億円から3640億円へ大膨張。
この記事をみて、即座に設楽ダムのことが頭をよぎりました。
設楽ダム建設予定地も、以前、電源開発が発電用のダムをつくろうとしましたが、地盤が弱いということで断念された経緯をもつところです。
設楽ダム工事事務所は、地すべりの危険性のある箇所を調査しているそうですが、住民の皆さんには公開されていません。
現在の設楽ダムの総事業費は2070億円と言われていますが(まともな工事もやっていないのに既に23%も予算を使ってしまっています。数年前に設楽ダム工事事務所にいったときの回答では、2070億円ですべての事業を必ずやるといっていました)、大滝ダムのようなことになるのではないかと心配しています。
ダムでなく別の方法を真摯に考えるべきだと思います。