12月16日、かわえ明美参院比例予定候補、井上哲士参院議員、田中くにとし設楽町議、柴田安彦蒲郡市議、安間ひろ子豊川市議、斎藤ひろむ東三地区副委員長とともに愛知県設楽(したら)町の設楽ダム建設予定地を視察し、横山光明設楽町長や超党派の脱ダム議員ネットの皆さんや市民団体の皆さんと懇談しました。
設楽ダムは、国と県あわせて2070億円を投じる、2020年完成予定の県内最大規模の大型ダムです。
午前中、「設楽ダム建設の是非を問う住民投票を求める会」の伊奈紘事務局長が、資材搬入道路の造成現場や、立木トラストの山、絶滅危惧種のネコギギ(ナマズ科)の生息するダム建設予定地などを案内してくださいました。
設楽町の場合、生活道路の整備も遅れており、まだ細いところなどがあります。本当に必要な生活道路は、ダムと関係なくやるべきだと思いますが、ダム工事のための「生活再建」と関係のない道路の建設が進んでいました。
見に行った立木トラストの山は、名古屋市内の皆さんの名札がたくさんかかっていました。2000名を超えて参加しているそうです。
私は、何度も建設予定地に行っていますが、この日は今までで一番美しい水が流れていました。この清流を絶対に守らなければ、と強く思いました。
伊奈事務局長から「地盤が弱く心配。もしダムが決壊したら大きな被害になってしまう」など地元の声を教えていただきました。
お忙しい中、案内をしてくださった伊奈紘事務局長に心から感謝いたします。本当にありがとうございました。
横山町長との懇談では、2月に町、県、国でダム建設協定をむすんだことについて、「これまで、町がダムを望んだことは一度もありません」とし、高齢化した住民のため、苦渋の決断でダムを受け入れて生活を再建する道を選んだと語りました。
前原国交相のダム見直しの方針については、「補償の話もなしに見直しだけ宣言されても、受け入れられない。見直しするなら、ダムの話が最初からなければ36年間コツコツとやってこられたはずの地域整備や、ダム計画に振り回された住民への補償など、きちんと手当てをしてもらいたい」と訴えました。
私は、「農業や林業などを国で基幹産業としてしっかり支援して、設楽町がダム事業をやめても展望が持てるように、私たちも努力します」と申し上げました。
夜には、設楽ダムの建設中止を求める会の皆さん、超党派の「脱ダム設楽町議員ネット」の皆さんと懇談しました。お忙しいところ、参加していただき、本当にありがとうございました。
愛知県に対する公金支出差止訴訟のこと、脱ダム議員ネットをつくった経緯、ダムをやめた場合の地域振興策、下流域の動きなど交流しました。
「今まで設楽ダムがなくてもやっていけたのに、なぜこれから必要になるのか」との声が印象的でした。全くその通りです。
幅広い皆さんと力を合わせて、がんばります!