岐阜県内の米販売小売店の方から、備蓄米の放出に依頼をして、一ヶ月以上前に申請がおりたのに、届かない・・・。
新米が、出るまでに 売りたいのに大手優先ではないのか?早く届けて欲しいとのご要望をいただきました。
【備蓄米の供給遅延に関する農水省の説明について】
随意契約による備蓄米(7月6日現在、約8万トン)の供給に関し、小売業者への配送が大幅に遅れている実態についての農水省からの聞き取りによりわかったことは以下の通りです。
1 大手優先のスキーム:最初に大手小売(例:イオン)の申請が処理されている現状である。その後、中小業者からの申請受付があり、その対応は並行し行っているが、申請順であり、実質的に大手優先となっている。
2 配送の遅れ:配送は農水省が手配し、受託事業体(日通・丸紅など)が契約・実行するが、農水省は、トラック不足という報告は受けていない。5月28日、農林水産大臣から国土交通大臣に要請を行った。
国交大臣記者会見5月30日
「一昨日(28日)、小泉農林水産大臣が国土交通省に来訪されました。
備蓄米の円滑な流通に向けて、一つは備蓄米を保管する倉庫からの迅速な出庫、もう一つはトラックによる滞りない運送、この2点について国土交通省の協力をお願いしたいというお話がありました。
私からは、備蓄米の売り渡しは国民の関心も高い重要なテーマであるということで、引き続き、国土交通省より物流業界に対して、備蓄米の迅速な輸送に関する協力を働きかけていくとともに、農林水産省のチームと連携を図る国土交通省内の体制も整えていくという旨をお伝えしました。(中略)
国土交通省としても、備蓄米に関して、物流の面で目詰まりが発生しないよう、農林水産省とよく連携をして取り組んでいきたいと考えています。」
3 精米・検査工程の混雑:備蓄米は倉庫で1トンのフレコン単位でカビや異物の検査が行われ、フレコン1袋20分以上かかる。さらに、精米所の処理能力が限界に達しており、精米できず滞留しているケースもある。
4 進捗状況の不透明さ:小売業者側には配送時期の明確な連絡がなく、農水省は、買受業者から問合せがあれば、説明している。現場では依然として「メールが届かない」「迷惑メールに保存されていた」といったトラブルがあることは認識している。
5 出庫集中月間:政府は、8月10日から「出庫集中月間」として供給強化を進めるとしている。小泉大臣会見7月15日で以下の説明を行った。
「取引期限である8月20日までにお届けするには、現行の出庫ペースを2倍以上に加速する必要がありますが、先週、倉庫業者の皆様と農水省職員で意見交換をしまして、現場のご苦労や支援の要請を受けたと報告を受けました。これらも踏まえまして、7月11日から8月10日までを「集中実施期間」として、期間内に出庫数量及びメッシュチェックの数量を従来以上に増やしていただいた場合、それぞれの作業料金を引き上げるなどの取組を行うことで、出庫加速化を支援をしてまいります。」
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結局、
農水省としては、配送が遅延している場合は、受託事業体に問い合わせてほしいという説明でした。
配送現場で「過労死」や健康不調が起きないように労働環境に配慮したうえで、備蓄米の円滑な配送が行われることを強く求めました。
なお、調査が必要な場合は、受付番号や個別小売業者名を教えていただければ、農林水産省に依頼してみます。
その他、2025年産米の状況、お米の価格等の聞き取りも行いました。質問でもとりあげましたが、お米農家の皆様の不安解消=所得補償・価格保障についても申し上げました。
また、フードバンク、子ども宅食への備蓄米の無償提供に関しても提供先、実績なども確認しました。
以上
