1月17日16時〜石川県第24回災害対策本部員会議の被災自治体の首長さんたちの発言を聞いての感じた点と発言要旨を書きます。
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やっと孤立集落がなくなりつつあります(まだ全員ではない)。
まだ再開できていない小学校、中学校もあります
珠洲市の学校にあるトレーラートイレが、諸事情で移動してなくなってしまうそうです。早急に別の手立てを取らなければなりません。
保育園も週3日のみや再開していない状況とのこと。働く保護者の方々はどうしているのだろうか・・・。
停電、断水はまだまだ深刻。(復旧のために大奮闘されておられる方々には心からの敬意と感謝を申し上げます。)
この間、被災自治体の市長さんや町長さんから
国の権限代行による道路、上下水道の一体的な復旧に関する要望が相次いでいます。
被災自治体職員の方々、応援自治体職員の方々、協力企業の方々はもちろんですが、国土交通省の職員も過労で倒れることがないようにしていかなければ・・・。
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輪島市長 発言要旨
・連日のご支援に心から感謝
・今日は10名、亡くなられた方が増えた。火災の現場の検証の結果。
・避難者の状況は今日は162名減り、1月10日の最大1万2000人を超えていた頃50%減少
・今力を入れている1.5次、2次避難については、1.5次は今申し込み状況が1000名で、その後、避難済みは334名。1.5次と2次と合わせますと、本日は394名が申し込みが増え、トータルで2389名。本日は157名避難しまして、避難済みは821名。希望者のうちの34%が避難できているという状況。
・孤立の解消は、本日は天候もよく自衛隊のヘリがおり、大きく進んだ地区がある。残っているのは一箇所の27名、他箇所の4名。自立で生活できると避難を拒んでいる方々はある箇所で1名、別の箇所で3名。今後も避難の説得に努める。明日また明後日以降、避難を拒んでいる方以外は孤立がほとんど解消するのではないかと思う。感謝。
・応急危険度判定は、ちょうど地理情報(システム)のGISを使ってモバイル調査を行っているおかげで、全体、全容の把握に非常に役立っている。写真情報もリアルタイムに上がっており、19日から始まる建物被害調査にも非常に役立つ結果となっている。今日、先ほど現在では全体の45%ほどが終了。危険赤と言われるのが52%。
・ライフラインについては、電気は現在約4,800戸が停電。全戸の44%が停電のまま。引き続きの復旧を。
・上水道に関しては全戸断水のまま。復旧はまだ未定。水を作る浄水場で復旧したところから順次管路の復旧を進めているところ。
・あわせて進めなければならない下水道に関しては、本日、国土交通省流域管理官とお会いし、しっかりとした応急復旧を進めていただくという心強いお話しいただいた。感謝。
・学校の再開について、中学校250名、本日白山市へ集団移転が完了。
・その他の小学生、中学生については、1週間以内に何とか学校を再開するということを目指して今現在調整中。
1月17日16時〜石川県第24回災害対策本部員会議
珠洲市長 発言要旨
・多大なるご支援に改めて心から感謝。
・昨日、国土交通省さんのご尽力で外浦、大谷に入る道路が一般車両も通行可能となったので、若山、上黒丸、小中学校の避難所を経由しまして、大谷小中の避難所も行ってきた。昨日、国土交通省さんの電源車で避難所に電気が来たということで、地域の皆さん本当に明るくなったと喜んでいらっしゃった。
また、本日から国交省の関係の方々、珠洲市において増員を図っていただいたので、各道路の仮復旧も進めていただいている。感謝。
・先ほど斉藤大臣、断水の解消に向けて上下水道一体となった復旧という言葉を頂戴した。市民の皆様にとって最も関心が大きいのは、断水がいつ解消されるのか、応急仮設住宅の建設がどのようにして進んでいくのか、いつ完成するのか、この2点。応急仮設住宅が仕上がっても断水が解消されないと、今現在避難所に避難されている方々が安心して落ち着いた生活の再建にはつながらない。何卒上下水道一体となった復旧に特段のご支援を。
・1.5次避難が本日6名、そしてまた福祉避難所からの避難が11名。
・今日行ってきた避難所においては、若山、上黒丸の方では避難されている方27名いらっしゃいますが、今後12名が二次避難をされるという意向。大谷地区これは松波も含めて全域で避難所に身を寄せている方が300名ほど。このうち二次避難を希望されている方々が140名余り。今後かなり多くの方々が一旦金沢方面に二次避難をされる。石川県と連携を図っていただきますように、よろしくお願いしたい。
・学校も全ての学校で授業の再開あるいはプレ再開ということで、児童生徒が全ての学校に行っている。その中で仮設トイレの話もあったが、トレーラートイレの一部がいろいろと各自治体からご支援いただいているが、様々な事情によって来週中には引き上げたいといったトレーラートイレが多々ある。何卒子どもたちの学びの環境といった面から言ってもトイレの環境は本当に重要。何卒、仮設トイレというよりは、この学校中心にトレーラートイレの配置、ご支援を、何とぞ、早急にお願いをしたい。
はい続きまして、穴水町長さんお願いいたします、
1月17日16時〜石川県第24回災害対策本部員会議
穴水町長 発言要旨
・避難者の数は1667名、避難所の数は40カ所。
・1.5次避難2次避難については本日の移送はなかったが、希望者87名に対し68名が避難済み。福祉施設からの避難は希望者74名に対して32名が避難済み。
・応急危険度の判定については4992件。町全体の8割の調査を行った。危険判定と要注意判定合わせて全体の67%。
・罹災証明に係る住家被害認定調査について本日までに487件を調査。全壊、大規模半壊、中規模半壊、半壊合わせて調査件数の49%。
・仮設住宅の申し込みについて本日までに111件の申し込みがあった。
・上水道について懸案だった宇和野橋の水環境の復旧が完了し、順次漏水調査・通水を進めていく予定。
・上水管に関しては、発災後10週間での復旧を目標として、当町では3月上旬を目指して作業を進めてまいる。
・災害ごみの受入れについて、明日18日から受入れを開始。場所は穴水港・あすなろ広場横の県有地。周知は書面で各避難所等へと配布、また町ホームページその他SNSで告知。この仮置き場の設置については、オペレーションの計画作成にも合わせて、環境省さんそして熊本県西原村さんからの多大なるご協力をいただいた。感謝。
現状把握できている建物被害状況からのごみの量は、町の年間の通常処理量の約30年分、処理費用にして約50億円と試算をしていただいた。
・物資については、食料について、需要と供給が安定しているので過不足はないというふうに認識しているが、ストックが若干少ないと考えている。万が一のための食料のストックを増やすように受け入れを行ってまいる。
・町内の民間保育所、1箇所上杉保育園で1月15日から保育を月水金の限定で再開。
・18日から子どもを対象とした遊び場を提供。場所は避難所となっている向洋小学校と旧兜小学校で、午後1時から午後3時半までの予定。
・日々の活動、ご支援に感謝。
1月17日16時〜石川県第24回災害対策本部員会議
能登町長 発言要旨
・支援に感謝。
・孤立集落の状況について、ある地区の5名について救助が完了。別の7名について6名を救助完了、残る1名を搬送中。本日(17日)中に孤立集落が解消した。関係者の皆様のご協力に感謝。
・避難所は前日から2つ減り56人、そして避難者数は184名での1577名。
・今後は役場におけるワンストップの窓口の設置などや小中学校の再開を見据え、その避難所の集約・統合を徐々に進めていく必要があると考えている。町に応援でお越しいただいている県の方々のご協力もいただきながら検討準備を進めている。
・水道水に関してはまだ全域で断水が続いている。懸命に復旧作業を続けており、昨日(16日)の段階で302戸の断水が解消。1日100戸ほど解消であるが、町全体からすればまだまだ微々たるものだが、一歩ずつ前進をしておるところ。
・下水道についてはまだ厳しい状況。上下水道の一体の復旧について、人的リソースの投入が必ず必要になってくるので、連日お願いをしているところだが、人的、技術的なご支援を切にお願いを申し上げる。
1月17日16時〜石川県第24回災害対策本部員会議
七尾市長 発言要旨
・連日のご尽力に感謝。
・本日1月17日は阪神淡路大震災が起こって29年。私当時大阪にいたので、その時の状況と比べると本当に各団体等の対応というのは非常に迅速に行われている。それは実感しているところ
・被災証明書の申請件数は501件増えて7276件。
・避難所の数、2箇所減り26箇所、204名減り1537名。これは二次避難というよりは、断水がある程度解消されて自宅で過ごされている方が増えていると思っている。
・断水の状況、解消されたのが前回から比べて234件増えて3414件で解消。
・災害ボランティアの状況、受付が17件で累計で122件。また、県民ボランティアセンターからの派遣の方の手続きも進めたい。
・昨日(16日)、県水の復旧に2カ月以上かかるというお話があり、かなり反響があった。我々としてもそれに合わせてずるずると復旧を遅らせるわけにはいかないので、様々な対応をしていかないといけないと考えている。
・2次避難について、2次避難を行うことのメリット、デメリットというのを整理し、避難されている方たちに分かりやすく説明した上で、二次避難を行うかどうかというところを判断していただきたいなと思っている。
例えばですね、2次避難で南加賀の方に行ってしまうと、倒壊家屋の片付けであったり撤去が遅れるという状況もある。逆に2次避難行わなければ長い間避難所にいるということは、最悪、ある種のリスクが増えるということ。上下水道の状況によっても地区ごとに違うので、その辺を整理して地域の方たちにしっかりと説明するということが大事かな、というふうに思っている。自己水のところもあるので、1カ月以内に改修されるところとか、また水がないことによっての問題というのはやはり、トイレ、入浴、洗濯等。これらがクリアできるような場所もあるのではないかなと思っている。意外と井戸水を使っているところもあるので、われわれのところは比較的電気も通っているし、近くにはスーパーや飲食店なんかも再開されているような状況なので、その辺も総合的に見て2次避難の勧めというのを進めていきたいな、と思っている。
・県水の方が2カ月以上遅れる可能性があるという話、当然水が足りなくなってくるので、ペットボトルの水等の継続的な確保の方をお願いしたい。
1月17日16時〜石川県第24回災害対策本部員会議
志賀町長 発言要旨
・皆様方のご尽力、ご支援に心から感謝。
・避難所の数は40のまま変わっていないが、避難者の数が少し増えた。1,135名。これは昨日発生した余震が震度5弱と大変大きいものだったため、そのため避難所に戻る方が増えたのと思われる。
・次に二次避難の状況、今現在申込者は24名。引き続き避難されている方々の環境の改善のために二次避難を進めていきたいと思っている。
・災害ゴミの置き場、志賀町では2カ所計画している。1カ所が本日(17日)から稼働。午前中の時点で200台の受入れがあり、滞ることなく順調に受入れが進んでいると聞いている。
罹災証明の受付調査についても支援自治体からの支援により順調に進んでいると聞いている。
・要望事項。に入りたいと思います。ランドリーカーへの要望。避難所の方で必要としている声を聞いている。
なかなか洗濯ができない状況で車がある方は水が使える地域まで足を運んで洗濯ができるが、それができない方に対して避難所でのランドリーカーでの洗濯ができるようにお願いしたい。
・加湿器ではなくて、やはり現場の声は感染症対策としての空気清浄機が必要というふうに訂正したい。避難所は大規模空間なので、なるべく管理の手間がかからない大きな清浄機を必要としていると現場から声があがっている。
・国土交通大臣のご出席であるので、今回、甚大な被害を受けた志賀町の幹線町道の国の代行復旧についてお願いしたい。今回の地震の災害、本町において、これまで経験のない大規模な災害となっている。
ちょうど町の公共土木施設においても甚大被害。政府は、能登半島地震を大規模災害復興法に基づく非常災害に指定するという方向で最終調整に入っていると聞いている。自治体が管理するインフラの復旧工事を幅広く国が代行できるようになったとも聞いている。可能であれば、志賀町の町道の中でも特に被害が甚大で基幹的な道路である志賀町と輪島市を結ぶ町道荒谷輪島線、また志賀町西浦地区住民のバイパス道路である町道の二路線について、代行復旧をお願いする。もし国が可能ではないというのであれば、県の方の代行復旧をお願いいたしたい。
今申し上げた災害箇所、水道・下水道の復旧に関しても重要な幹線道路となっている。どうか地形や地盤の状況から復旧には高度な技術力が必要となる。権限代行による応急復旧工事で国あるいは県からの直接支援をいただければ。