もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

石川県第22回災害対策本部員会議

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1月15日16時〜石川県第22回災害対策本部員会議の被災自治体の市長さん、町長さんの発言要旨をご紹介します。
今回は、水道、電気、道路などのインフラ整備への国への支援、人員派遣要請が多かったのです。
被災から2週間、お風呂に入っていない被災者の方々も。おそらく介護・介助が必要な方です。先週、志賀町長から移動入浴車の要請があったのにまだ行っていないようで、再度要請がありました💧
介護が必要な方の移動、車で5時間等の移動は耐えられない方々の移動手段の確保(=ヘリ)が必要です。
※防衛省は、ヘリは40機体制で、自治体の要請があれば、人やものを輸送するために飛行できる状況になっているとのこと。第一空挺団と同じ機能を派遣されている部隊も持っているとのこと(12日に確認)。自治体が要請を遠慮しているのだろうか?人命優先で要請いただきたいです。
 
🔷輪島市長 発言要旨
・ご支援に心から感謝。
・避難者は、昨日にかけて1100人ちょっと減り、最大1万2040人から比べて5700人強が減った。半分になっている状況。
・引き続き1・5次避難、2次避難を説明しながら、皆さんにご納得いただき、避難いただいている状況。1・5次避難申込件数は本日現在810人、そして避難済みは250人。
2次避難者は、申込数は937人、避難済みは211人。
・ヘリによる孤立集落の解消については、本日は天候のため行われていない。細かく集落を分けると孤立集落は、16地区で176名が今現在まだ残っている。引き続きの支援を。
・応急危険度判定に関しては、本日15時現在、3800件行なった。59%が危険で赤判定。
・ライフライン、電気はまだ現在5200戸停電。1万2000戸のなかで5200戸はまだ停電で復旧が遅れている。優先的に復旧してほしい箇所を今日、資源エネルギー庁と打ち合わせでお願いした。
・上水道については、まずは水を作るという浄水場の復旧に力を入れており、門前地区は復旧が終わり、輪島地区は半分の能力ということで、あと半分の能力の回復を今行っている最中。残念ながら、町野地区の浄水場については、まだまだ全然復旧できていない。ここに対しては急いで行い、その後、配水、漏水箇所を調べながら配水していくということで、現在、上水道の応急復旧の目処は立っていない。引き続きのご支援をお願いしたい。
 
1月15日16時〜石川県第22回災害対策本部員会議
🔷珠洲市長 発言要旨
・感謝
・珠洲市、本日1・5次避難の方14名、2次避難の方23名、それとは別に福祉施設から避難された方14名。
・私、今日昼前後に町の地形の方を見たが、本当に大きな地震に加えての津波の被害、特に地区においては、一階部分が津波で大きく損壊。地区が全体的に壊滅的な現状。ただその中で4つに分かれてそれぞれの集会施設で避難をされているが、本当にたくましいというか、住民の皆さんが自ら仮設のユニットバスを用意してお風呂に入れる状態にされている。関心した。
・発災から丸2週間が経ちました。先ほど輪島市、坂口市長さんが避難されている方の人数が半分だったということだったが、飯田高等学校の避難所は、一時発災後800人ほどだったが、現在160人で、5分の1。先週から進めているが、今週中には確実に避難所の再建、避難されている方の再配置を行いたい。それを進めるためにも停電の解消が重要。
新しく避難所を開設しようとしても、例えば旧飯田保育所は、まだ停電中。途中、土砂崩れで電柱が押し倒されている。その排土を進めていく。停電の復旧を進めていただくようお願いしたい。
・インフラの復旧、非常に重要なのは水の復旧、水道の復旧、断水の復旧。その中で簡易水道が4カ所あるが、ある簡易水道が比較的容易に復旧できるのではないかという見通しがある。こちらについても停電の解消がまず第一。昨日のこの会議で、国土交通省関係の方々が、インフラのアクセス道の啓開、復旧といったものを積極的に進めるということであった。簡易水道の浄水場に向かう道筋の復旧と停電の解消を何卒よろしくお願いしたい。簡易水道の方は対応しているが、中心部の方ではこれから浄水場の復旧、送水管の復旧、下水道の復旧も急いでいかなければならない。
特に浄化センターに至る幹線、圧送管は、相当やられていると思うので、バイパスをとにかく作らなくてはいけない。そうした場合に資材や技術的なこと、本当にこのエリアで進めていかなくちゃいけないので、できたら珠洲市に代わって、国が直接復旧工事をなさっていただくなど思い切った支援をお願いをしたい。今後、上下水道の復旧、何卒お願いをしたい。
 
1月15日16時〜石川県第22回災害対策本部員会議
🔷穴水町長 発言要旨
・避難者数2810名、避難所の数は423カ所。
・1・5次避難、2次避難合わせて68名が町外への避難を完了。
・町内の福祉施設からの避難について、4施設から本日までに30名が他施設、病院等に避難を完了。
・昨日、避難指示を出しました由比ヶ丘地区については、奥能登土木事務所が、調査を開始している。
・水道についてある系統の水管橋の仮設工事を実施し、16日に完了。その後、穴水総合病院向けに通水再開予定。町役場、市内の各エリアの地下の漏水調査・通水を実施し、確認後、他の地域に進めていく予定。
水道の別の系統は通水完了のエリアあり、他の地域の漏水調査・通水作業を実施。その後、市街地の各エリア、能登空港などへと順次作業を進める予定。
・公共下水道について、下水道管路については1次調査を実施中。0次調査では約70%が損傷している可能性があるため。2次調査以降については県と調整中。簡易水道については本日復旧したが、上水道が復旧したことで破損した処理場からの汚水漏れがあるため現在対応中。
・仮設住宅について、川島児童公園に応急仮設住宅15戸を着工。申し込みを本日から開始。
・学校については、穴水中学校は17日より3年生を対象にオンライン授業を実施。
24日から全学年を対象に通学とオンラインを合わせたハイブリッドでの授業を実施する予定。穴水小学校・向洋小学校については検討中。
・避難先の他市町村で一時的に児童、生徒を通学させたい希望について相談窓口を教育委員会で対応させていただく。
・地震が発生して2週間が過ぎた。電気は9割が通電したが、水道は未だ8割も世帯で断水が続いている。下水道については被害調査も進んでいない。
・上下水道の復旧は現時点での大きな課題。神戸市さんなど支援自治体のご協力で少しずつ進んでいるが、水道工事事業者が足りていないのが現状。県内外からの支援のあっせんをお願いしたい。併せて、下水道損傷箇所の調査等復旧についてのご支援をお願いしたい。
 
1月15日16時〜石川県第22回災害対策本部員会議
🔷能登町長 発言要旨(オンラインの都合か音声が不鮮明で聞き取りづらかったため、一部しか聞き取れていません。)
・温かいご支援に心から感謝。
・災害関連死が新たに1名変名。
・避難所については現在42箇所、1799人でということで減った。集約化図らなければならない。
・介護を必要とする人でありますので、別途の搬入等の準備を進めていっていただきたい。
・徒歩で物資をお届けし、引き続き避難のお声がけをしていきたい
・ブルーシートの設置のニーズが極めて高く、国からのご指導をいただきながら住民の皆さんに配分している。高齢化する中で進まない。難しい問題かもしれないが、人の派遣をお願いしたい。
 
1月15日16時〜石川県第22回災害対策本部員会議
🔷七尾市長 発言要旨
・発災から2週間、ご尽力に感謝
・被害状況で前回から変更あった点。道路の通行止めの規制は前回より14件減り143件。
・罹災証明の申請件数、前回より172件増えて5452件。
・断水の状況、断水が解消された世帯が721件増えて、約3000件の世帯が断水が解消されている状況。
・明日から避難所の人員配置、職員の配置を強化し、28カ所の避難所に3名体制で取り組むこと、細やかなニーズに対応できるようなことを行い、災害関連死を出さないよう取り組んでいきたい。
・支援物資の拠点も現在9カ所だったが、明日から18カ所プラス七尾市ということで、19カ所で隅々まで物資が行き届くような体制を取った。
・自衛隊及び民間企業者により入浴できる施設も少しずつ増えてきているが、改めて1日も早いインフラ整備をお願いしたい。
・県水の状況、地中の配管で時間がかかるなら、一旦地上で仮配管で応急手当てをしていただいて早く水を通していくような対応の検討をお願いしたい。
・和倉温泉の宿泊場所の修繕により、多くの支援者やボランティアを受け入れる体制ができると考えているので、その辺の支援も考えていただければ。
・災害廃棄物の仮置き場を1カ所設置したが、これが七尾市の中心部において渋滞を招くというような状況がある。できればもう2カ所程度仮置き場を設置してほしいという要望もあるが、七尾市においては事業者もそれをプレートする人員も不足しているので、国において人員を確保していただければ復旧もスムーズに進むのかな、というふうに考えている。
 
1月15日16時〜石川県第22回災害対策本部員会議
🔷志賀町長 発言要旨
・心より感謝。
・今、現在、指定避難所、自主避難所、福祉避難所、感染症対策避難所を合わせて避難者は1,104人。前日より45人避難者が減った。
・1・5次避難所、2次避難所への申し込み状況、現在22人。9人の方が17日に1・5次避難所、キャンセルが9人。完了した方が3人。1人は自分で避難所まで向かわれる。計22人の申し込み。
・断水の解消に向けて、今現在、志賀地域の市街地で面的通水を展開している。通水試験を行い、漏水の確認等を行っている。別の地域においては順次通水区域を拡大しているが、排水地への試験送水等も行っているが、まだまだ復旧、通水状況の進捗については不透明。通水が市街地で広がることによって問い合わせや、また下水道のあふれ、また下水道の確認がされる前に利用される恐れがあり、下水道のあふれが懸念されている。下水道管路協会へバキューム対応の手配準備の連絡体制を構築していただきますようお願い申し上げる。
・先日、福祉避難所の方々の入浴支援として、移動入浴車を要望したと思うが、改めて再度要望する。移動入浴車とその介護の職員も込みでできればお願いしたい。
・今回の能登半島地震の臨時災害FMの開設もお願いしたい。情報源としてラジオを使われる方はまだまだ多い。インターネット、SNS等にアクセスできない方、テレビが見えない方のために臨時災害FMの開設をお願いしたい。
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