もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

石川県第18回災害対策本部員会議

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石川県第18回災害対策本部員会議 1月11日16時〜
被災自治体の市長、町長の発言をご紹介します。
 
今回は、1・5次、2次避難の課題が中心議題となりました。
高齢者の方々も多いので、顔見知りの方々とともにコミュニティごとの避難が安心。
まとまったキャパの2次避難所を確保しなければなりません。
1・5次、2次避難所までの移動手段の確保も引き続き大きな課題。
交通渋滞でバスに乗ったのに目的地まで行けなかったとの報告も深刻。
輪島市長からの「食料不足」との発言は深刻・・・渋滞が一因とのこと。
 
空輸はこれ以上できないのだろうか?
志賀町長の栄養バランスのとれた3食を保障するためにキッチンカーの要望は贅沢ではないと思います。
お野菜たっぷりの温かい汁物、果物など食べていただきたいです。
 
 
🔷輪島市長 発言要旨
・皆様のご支援に心から感謝。4点お話。
・県と県内市町のご協力で1・5次、2次避難の取組を開始に感謝。
未曾有の被害が出る中、インフラの復旧は見通しすることができず、避難所では感染症蔓延の恐れ。市としてはご本人の希望は前提で、一時的に市外へ2次避難を行っていただかざるを得ない。一方、自宅近くを離れ難いという感情は当然あり、市として、この取組について市内へ広く周知を行うとともに、残念ながらインフラの復旧が見通しがないことなどを丁寧に説明をしながらしっかりと進めているところ。
この取組を今進めていく際の課題として考えているのは、まずは市内での移動手段の問題。県から派遣していただいているバスは、市内の特定の場所に来ていただく形となっており、移動をご希望される方々の、市内のそこまでの移動手段の確保が今課題となっている。
・渋滞の問題。昨日の移動のためのバスは大渋滞によって輪島市から出発し、隣の穴水町まで通常30分のところ、5時間もかかった。加賀市に向かうはずであった2次避難のバスは目的地にたどり着くことができなかった。
体調に配慮が必要な避難者の方もおられる中、この渋滞の問題は何とかして解消をお願いをしたい。
また自家用車の使用希望などこれまでに出た課題につきまして既に県に置きまして柔軟に対応していただいているが、引き続きよろしくお願いしたい。
・渋滞の問題も関連ているが、いまだに食料不足が続いている。食料が中に入っていきにくくなっている。昨日は避難所へ食料を配ることができなかった。今朝は能登町から一部助けていただいた。輪島市の避難所の方が、能登町へ救援を求めて、そこから食料、パンなどを譲っていただいたということがあった。カップヌードルがあっても電気が届いていないこともあり、パン、おにぎりなどもお願いしたい。
・昨日も話をしたが、本日から始まった応急危険度判定において、市街地だけでなく東部地区、門前地区含めて、できる限り全域で調査をお願いしたい。明らかな全壊も含めてモバイル調査を実施していただきたい。全容の把握のためにもこれが必要であるので、是非ともよろしくお願いしたい。
 
石川県第18回災害対策本部員会議 1月11日16時〜
🔷珠洲市長 発言要旨
・本当に皆さん感謝。
・昨日お願いをした避難所のごみの収集で、早速対応に感謝。
・郵便局、珠洲局の再開の目処が立っていない。例えば、珠洲市役所宛ての郵便物が、どちらかに保管してある、誰かが取りに行けばなんとかなるということであれば、そういう対応もできると思う。できるだけ早く再開いただければいいのだが、それまでの間、何か対応できることがあればお願いしたい。
・集落の避難所丸ごと金沢以南の避難所へということについて、私としても断水は相当長期化する中で、避難されている方、被災された方が、できるだけ健康を維持しながらお過ごしいただくためには、本当に金沢方面に一旦行かれるということが非常に重要になると思っている。
・本日から金沢方面へということが本格的に動き始めたところ。珠洲市から1・5次避難所へ本日33名の方々、2次避難所へ14名の方々が移動をされた。
それとは別に、例えば奥さんとお子さんが金沢の奥さんのご自家だったり、親戚の方だったり、身を寄せている方もかなりいらっしゃることも事実。
私としては孤立集落かどうかに関わらず、金沢に避難いただける方は、避難していただいた方がいいと思っている。できれば集落ごとにまとめて同じ場所に移れるということであれば、集落単位で皆さん前向きにそういう結論を出されるのではないかと思う。
 併せて、2次避難所、ホテル、旅館のみならず、例えば、市営、町営の住宅、公営住宅にまとまって、もし空きがあるようなところがあればお願いしたいと思っている。
・移動した際に皆さん心配されるのは、各種手続が手遅れになるのではないかということ。今回、珠洲市では罹災証明の申請交付等もデーターとしてのやりとりも可能としているが、なかなか高齢の方には難しい面もあろうかと思う。そうした時、例えばその最寄りの市町の役所・役場で手続を代行いただくなど、本当にちょっとおこがましい話ではあるが、本来は珠洲市の担当職員がそこに行ければいいが、なかなかマンパワーもかなわないので、そういったことも含めて受け皿としてのご検討をさらに深掘りしていただければありがたい。
石川県第18回災害対策本部員会議 1月11日16時〜
 
🔷穴水町長 発言要旨
・穴水町の避難者数は1884人。44カ所の避難所をまだ開設している。
・1・5次避難についてはスポーツセンターの方に44名の希望者があり、本日までに22名が移動した。
・町内の福祉施設入所者の被災地外への施設への移送についてD MAT主導で具体的に受入先との調整を進めていただいている。
・2次避難については、集落全体、避難所単位でのコミュニティを維持した形での避難というのを具体的に集落単位で打診をしているので、県と調整してお願いをしていきたい。
・庁舎内のネット環境は回復したのですが出先のネット環境の復旧の目処はまだ立っていない。
・感染症については数が増加傾向。衛生管理の周知と指導を徹底するようにしていきたい。
・ボランティアセンターの開設については町民の方へのニーズ調査を始め、引き続き行いたい。
・水道の普及状況は、避難所の一つに給水ができるようになったが、各家庭の給水については、漏水箇所が非常に大きく、まだまだ難しい状況。
・避難所になっている穴水中学校について、オンラインでの授業を計画している。受験を控える中学3年生への対応について保護者からの心配の声が上がっている。今後の対応について更なる検討をしていきたい。
・穴水町のテレビですが、世帯の6割ほどがケーブルテレビで受信。ケーブルテレビの受信率が高いゆえ、ケーブルテレビはまだ普及の目処が立っていない。町民の約6割の世帯がテレビが見れないという状況なの、何らかの支援が必要。
 
石川県第18回災害対策本部員会議 1月11日16時〜
🔷能登町長 発言要旨
・これまでの数々ご支援、本当に感謝。
・今、感染症等が蔓延しており、人数の多い避難所から、希望は抜きにして丸ごとダンボールベッドを入れて感染症対策、衛生環境の改善を図ってまいりたい。来週から順次取りかかる予定。
・私も皆さんと同じで、ある程度まとまった集落単位の形でいけるものなら、二次避難所に行っていただきたい。
・1・5次、2次避難について非常に素早く取り組みを県が行っていただいたわけだが、これまで、1・5次避難に向けてバスの確保を県にお願いをしていたが、本日まで当町に対するバスの手配がなされていなかった。どうにもならなかったかもしれないが、本町に派遣されている総務省や内閣府のメンバーと国の現地対策本部の働きかけによって、県において、明日から能登町に対するバスの確保をしてくださることになり、誠に感謝。
県においては、引き続きバスの手配をはじめ、継続的な支援をお願いしたい。
 
石川県第18回災害対策本部員会議 1月11日16時〜
🔷七尾市長 発言要旨
・被害の状況。昨日の余震の影響か雨の影響かは定かではないが、道路の通行止め、交通規制が10件増えて158件となっている。
・土砂災害の恐れがあるということで、3箇所の避難指示を行った。30世帯61名の方が対象。
・1・5次避難、2次避難の現状と課題。支援チーム等で要望を聞きまして、現在のところ5名の方が希望。避難を望まない理由というのもあって、知人や会話の相手がいない場所に行くことに対する不安であったり、新たな環境の変化に大きな不安がある。
また家族の一部だけを残していけないとか、住家の片付けが残っている、家財が不安である、地元から離れることが不安である。
また、1・5次の仕組みが聞いてもよくわからないというご意見があった。
・生活ゴミに関しては、明日から対応していただける、とのことで感謝。
・寄附の関係でですね。企業版ふるさと納税というのがあると思うが、これが財政規模の10%が上限となっていて、それを5年間でという上限があると思うが、これから様々な復旧作業を行っていく中で、使用する財政規模というのは大きくなる可能性があるので、その上限を上げてもらうか、もしくは撤廃していただくようなことを総務省の方に働きかけをぜひお願いしたい。
 
石川県第18回災害対策本部員会議 1月11日16時〜
🔷志賀町長 発言要旨
・連日のご支援に心より感謝。
・避難している方々への住まいに関する支援について、昨日要望した被災者への住宅支援メニューの分かりやすい案内を早速作成していただき感謝。先行きに不安を感じている住民に対して安心を与える一助になろうかと思う。
・二次避難所への移動について、現在避難している方々へのニーズを調査中の段階。
途中の段階、現在6名の希望者を確認している。
全体把握したわけではないが、調査した母数から大体1割程度。避難者は現在860人ほどなので、100人前後、それに下回るくらいを想定。
・避難所の環境改善に向けて避難所へのダンボールベッドの導入を順次進めているところ。
在庫の確認などを進めているが、今後不足の補充などをお願いすることもあろうかと思うので、改めてご協力をお願いしたい。
・避難所での衛生管理について。少量の水を循環させるタイプの手洗い設備、同様の循環型のシャワー施設などをこの会議の場ではないが、被災後早くにお願いしているが、いまだ配備されていない。七尾市や穴水町では配備が進んでいるようだ。本町にきていただいているリエゾンにもお伝えしている。志賀町にも早急に配備をお願いしたい。
・栄養バランスの取れた食事の提供について。3日前の本部員会議で栄養バランスの取れたお弁当を避難所まで配送してほしいとお願いしたところ、早速国の方で検討を行っていただき感謝。このスキームが確立するまでの間のお願いになると思うが、現在町内の大きな避難所では様々な団体から炊き出しなど温かい食事を提供いただいている。本日も自衛隊の皆さんによる給食を提供いただいている。心から感謝。一方で、おにぎりやパンなど炭水化物中心の食事を続けている避難所もある。お願いだが、一つ一つの避難所に対し、朝昼晩で栄養バランスの取れた、例えばワンプレートランチのような食事を提供していただけるキッチンカーの配備をお願いできないか。例えば日本赤十字さんが大きなキッチンカーをお持ちと聞いた。小さなキッチンカーでも各避難所に配備していただければ大変助かる。
大変わがままなお願いだとは思っているが、キッチンカーの食材など必要な物資の配送までお願いできると、町の職員が一人でも復旧業務に携わることができ、大変助かる。前向きな検討を。大変贅沢なお願いに聞こえるかもしれないが、避難している方々にとっては、食は数少ない楽しみの一つでもある。未来の希望の火を消さないためにも、ぜひともお願い申し上げる。
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