石川県 被災から5日目の午前
第10回災害対策本部員会議(1月5日10時〜)での輪島市長、珠洲市長、穴水町長、七尾市長、志賀町長の発言。
(能登町長は、ヘリでの救急搬送作業で追われ、参加できなかったので、16時からの第11回会議での発言を追記しました。)
輪島市長 発言要旨
・配水できないので浄水場復旧に対して支援を。
・市街地から南側の川の上流で山腹崩壊が起き、ダム状態となっており下流に土砂災害の恐れあり。下流の山ノ上町、市ノ瀬町の10世帯を河原田公民館に避難してもらった。ここにも緊急の支援を。
・被害が広範囲で甚大で状況確認を含め対応が遅れている。引き続きご支援をお願い。
珠洲市長 発言要旨
・一刻も早く珠洲市にガソリン、軽油、灯油をお届けをいただきたい。
・避難所以外の方々にも水、食料を満たしたい。今の物資の約2倍送っていただくと、珠洲市が各地区にプッシュ型でお送りできる。
・物資が集積されている県民体育館には避難所7500人分の1日分集積。自衛隊、各避難所分を割りふっている。自衛隊車で次から次へと運搬。
・避難所みてきたが、昨日から物資が行き渡ってきた。避難所運営もうまく運営されている。
・学校も早期授業再開したい。体育館に押し寄せた土砂を除去し、授業を再開させたい。 一つ一つ課題を解決をしていくことを進めていきたい。
・対応に感謝。
穴水町長 発言要旨
・行方不明者14人。実家に帰省されていた方を新たに捜索。
・18台の給水車で巡回。本日からは8つ給水ポイント。浄水場機能回復したので、支援自治体の協力を得て送水の機能回復を進めたい。
・電気については、4カ所の避難所において電源車の電気が使える状態。北陸電力の協力で本日、本部の役場の電源回復目指している。
・物資については、日々物資が届きつつある。これからも安定的な物資の配送をお願い。
・事前連絡のない物資の持ち込みが増えている。連休で増える可能性あり。石川県厚生政策課の方に窓口をお願いしたいとご案内している。
・被災者支援、避難所の運営については、県、支援自治体から保健師が9人本日から。メンタルヘルスケアを中心に福祉的ニーズの対応にあたりたい。
・静岡県にこちら(本部)に常駐していただき、アドバイスやご指導いただいている。本日、奈良、栃木からこちらに入る予定。
・ネットワーク障害、サーバー室が土砂流入でダウン。国交省、キャリアのご協力で安定的な通信を確保できるように努力していく。
七尾市長 発言要旨
・対応に感謝。
・被害の状況、能登島町にかなりの全壊の家屋が把握でき、全壊225棟。今後、仮設住宅の対応が、必要になってくる。
・避難所で体調不良の方が増え、救急搬送される方も増えている。医療スタッフの支援もお願いしたい。
・中島町で孤立されていた方、9時に避難完了。地方整備局のお力お借りした。感謝。
・七尾市には温泉がある。これから改修を急げば、奥能登を支援する方の拠点にもなると思うので、改修を進めていただきたい。
・車の渋滞が続いている。一般車両多い。災害支援車両優先の情報発信を。
・支援物資、かなり集まってきている。かなり補完する場所困っている状態。支援物資を運ぶ場合は分散をして期間おいて運んでほしい。
志賀町長 発言要旨
・本日から避難所運営の人を派遣していただき、感謝。引き続きの避難所への運営の人の派遣をしていただけるということで感謝。
・避難所で、インフル、コロナ等の感染症が少しずつ広がっている。保健師、看護師の派遣をお願いしたい。
・全町的に断水状態。断水等解消に向けて、災害の査定、設計の技術者の派遣もお願いしたい。
・食料が常に枯渇状態。今現在供給いただいている量の倍、3倍いただいても食料はかまわないくらい常に枯渇状態。食料、物資の安定供給を引き続きお願いしたい。
・医療機関、高齢者施設の運営に必要となる物資の支援をお願いしたい。
※私が勝手に思っていることですが、
以前の災害対策本部員会議で志賀町長の音声が入らないことがありました。そのことが食料の枯渇につながっているかもしれません。この災害対策本部員会議での発言だけでなく、現場のニーズを常に掴んで必要な食料、水、生活用品など届けてほしいです。
能登町長 発言要旨
(今朝はヘリでの救出作業に追われ参加できなかったため、第11回災害対策本部員会議での発言で補足します。)
・大きな避難所で言えば、700人、500人、300人ということで、いよいよインフルエンザなど体調を崩される方が増えてきた。対策必要。D MAT(災害派遣医療チーム)等の増員お願いしたい。
・燃料については2台のタンクローリー入った。まだまだ災害が優先なので、誰もが利用できる通常の燃料輸送の確保をお願いしたい。