もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

日油武豊工場の爆発事故について

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【爆発事故があった日油武豊工場に情報公開、原因究明、再発防止を求める】
【長射程のミサイルの最終組み立て工場に?日油「否定しない」】
 
9月14日、火薬メーカーである日油株式会社愛知事業所武豊工場で、爆発事故がありました。武豊町内に爆発音が鳴り響き、振動もあり、住民の皆様の不安が広がっています。
 
連休明けの19日、この爆発事故について日油武豊工場に梶田進武豊町議と「武豊町の環境問題を考える会」の皆様と行き、情報公開、原因究明、再発防止を求めました。(写真は、工場内が映る写真はいっさいダメということで、武豊町役場前での写真です。)
 
所長や工場長からは、人的被害はなかったこと、物的被害は確認中であること、監督官庁(経済産業省保安監督担当部局)などに協力して、原因究明、再発防止策を行うと語られました。
 
経済産業省だけでなく、消防、労働基準監督署、保健所、県民事務所などともやりとりしているそうです。
爆発した配管は、火薬類の原料を製造するところの配管部分で「酸類が流れていた」とのこと。
(ホームページ発表資料には「廃液貯槽への送液配管」と書かれています。)
爆発した配管の場所や製造物については、明確に答えてくれず、「火薬類」とだけの回答でした。
配管は、酸が流れて劣化しない材質なのか、厚さはどういうものなのかも、調査中とのことでした。
 
今回は、人的被害はなかったものの、こうした事故についてしっかりとした原因究明がなされ、再発防止策がとられなければ、いっそう深刻な事故を招くことにつながりかねません。
 
引き続き、求めていきたいと思います。
この日油武豊工場は、閣議決定された安保3文書の敵基地攻撃能力の保有の具体化である長射程のミサイルを最終組み立てする工場となると防衛省・防衛装備庁からの聞き取りで判明しました。三菱重工小牧北工場の下請けということになります。
そこで、事実かどうか質問しました。「私たちの立場からはコメントできない」との回答。
さらに質問を重ねると「否定しない」との回答がありました。
 
やはり、憲法違反の敵基地攻撃能力=長射程のミサイルの大量生産の最終組み立てを行う・・・
工場で働く人々や地域住民の皆様の命、安全に関わることを何の説明もなしに進めることはあってはなりません。
秘密にしていては判断を誤ります。情報公開は、民主主義、国民主権の大前提です。
 
過去の戦争では、軍需工場は標的にされ、多くの命が奪われました。
二度と同じ過ちを繰り返させないために、引き続き力を尽くします。
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