もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)の基準値の国の検討状況について

カテゴリー:

【有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)の基準値(現在は暫定目標値)の国の検討状況について】
 
まもなく愛知県豊山町と北名古屋市に住む希望された住民の方々の独自の有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)の血液検査の結果が発表されると伺っています。
(水道水を各家庭に配水する豊山配水場から150 ナノグラム/リットルが検出され、豊山配水場を管理する北名古屋水道企業団は配水を停止しています。)
 
春日井市でも暫定目標値は下回りますが、日本共産党春日井市議団(伊藤けんじ市議)が、本会議で、春日井市の水道水は有機フッ素化合物が含まれたまま配水をしている問題を質問しています。配水されているのは春日井市の7割にもあたります。暫定目標値50ナノグラム/リットルは下回っているものの、12ナノグラムの濃度で配水されている地域もあり、発生井戸は特定されているそうです。その井戸の水を水道水に使わないように求めていますし、希望する市民の皆様の健康調査も求めています。
 
他の愛知県内でも暫定目標値は下回りますが、検出されています。
三重県四日市市でも問題になり、静岡県でも問題になっています。
 
暫定目標値50ナノグラム/リットルを健康被害を予防する観点からももっと厳しく、しかも暫定目標値ではなく法的規制である基準値にするべきと市民団体の皆様もこの間、国にも要請しています。
 
暫定目標値については、「科学的知見に基づき現在検討を行っている」というのが国の見解です。
 
 
現在、内閣府食品安全委員会の
有機フッ素化合物(PFAS)ワーキンググループ
が、どのくらいの量を経口摂取した場合に、どのような影響が出るのかを世界の論文・調査結果を集めて検討していて、それを待って、環境省・厚生労働省
PFOS・PFOAに係る水質の目標値等の専門家会議
も動くとのこと。
もうしばらく時間がかかりそうな印象です。
食品安全委員会事務局として早くしたいとは思っているとのことでしたが・・・、現在、一つ一つの論文を検証している段階です。
 
 
環境省
PFASに対する総合戦略検討専門家会議
でも対応について検討されていますが、まずは暫定目標値50ナノグラム/リットルが前提で、暫定目標値については、「科学的知見に基づき現在検討を行っている」との但し書きが書かれたものになると思われます。
 
© 2010 - 2024 もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)