もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

衆議院法務委員会で、名古屋刑務所と名古屋出入国在留管理局の視察

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衆議院法務委員会で、名古屋刑務所(みよし市)と名古屋出入国在留管理局(名古屋入管 名古屋市港区)に視察に行きました。
 
【名古屋刑務所】
名古屋刑務所は、職員22人が3人の受刑者に合計421件の暴力や土下座や無視、威嚇などの不適正処遇の問題が発覚し、現在、第三者委員会において原因分析と再発防止策を検討しているところです。
 
私は、この問題とは別の問題として、2022年3月に亡くなった受刑者が傷痕多数だとご遺族が第三者委員会での調査を求めている事件について、第三者委員会での調査をやるのか、死亡した際の捜査は、検察、警察などの外部の捜査だったのか質問しました。第三者委員会に事案は報告されたそうですが、調査をやるかやらないかは決まっていないとの回答でした。捜査については、どことは回答しませんでした。
 
また、不適正処遇を受けた受刑者を救済する仕組みが機能しなかった問題についても質問しました。
不服申し立てと視察委員会の2つの救済制度があるのに機能しませんでした。
視察委員会改革と認知症の方や理解することが難しい方にたいしてもちゃんと救済される仕組みなどが必要です。第三者委員会がどのような再発防止策を出してくるのか注目していきたいと思います。
 
 
名古屋刑務所内をみて回りましたが、処遇が難しい受刑者も少なくないことから、刑務官など体制をもっと増やさなければならないと痛感しました。
 
再犯防止に向けた取り組みをやっていますが、就労支援指導の対象者は144人で内定したのは20人。出所後、再び罪を犯さないためにも生活の安定を図ることが必要ですが、その課題を解決のためにもっと力を注がなければなりません。
 
 
【名古屋入管】
以前、名古屋入管に行った際には、みせてもらえなかった収容の場までみることができました。
ウィシュマさんが亡くなられた部屋も行き、黙とうしました。
 
ウィシュマさんが、視察委員会あての手紙を投函した提案箱もありました。生きているうちに届いていればと悔しくてなりません。(1月30日投函→3月8日開封。ウィシュマさんは、開封前の3月6日にお亡くなりになりました。)
ウィシュマさんの「飢餓状態」を示す尿検査の結果が後から出てきた問題に関係し、被収容者の個人ファイルがどのような形で保管されているのかみせてほしいと事前の理事会で要請していたのですが、みせてもらえませんでした。
 
 
また、被収容者のゲイの方にたいし、入管職員が「あなたは心に問題がある」と述べた問題について質問すると、「調査中」との回答が返ってきました。
 
さらに、面会ボランティアの方から処遇部門、執行部門の職員との対面で話をすることができなくなってしまった問題でできるようにしてほしいと要請しましたが、「総務課で対応」との回答でした。総務課で処遇のことを話してもらちがあかないからこそ述べているのに、残念でした。引き続き求めていきたいと思います。
 
とにかく質問時間が短かったので、いろいろ言えませんでした。
引き続き、国会でも入管庁とやり取りをしていきたいと思います。
 
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