もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

防衛省、元自衛官の性被害認め謝罪へ

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「防衛省、元自衛官の性被害認め謝罪へ」
被害から1年以上たって、やっと被害が認められた・・・
何があっても真実と正義を大切にし、二度と同じ性被害が起きないようにブレずに意志を貫いた五ノ井里奈さんに心からの敬意を申し上げます。
最初の防衛省の調査と検察の捜査のいい加減さがはっきりした。
反省、検証が必要。
法務省刑事局にも伝えた。
「ご意見として承ります。」とのこと。
もっと早く被害が認められていれば、被害者が実名を出すことも誹謗中傷など受けることもなかった。
もっと早く被害者救済ができた。
自ら命を絶とうとするところまで追い詰められた五ノ井さん。
まさに命を絶とうとした時に大きな地震がきたから、東日本大震災で亡くなられた方々のことを思い、生きて被害を訴えようと決意されましたが、大きな地震がなかったら、どうなっていたか・・・。
生きていて本当によかった。
その重みを防衛省も法務省も受け止めるべき。
 
 
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自衛隊内の性暴力について
防衛省人事教育局長が五ノ井里奈さんに謝罪
 9月29日、防衛省の町田一仁人事教育局長は、五ノ井里奈さんに直接会い、「防衛省として、長く苦痛を受けられた五ノ井さんに対し、深く謝罪する」と述べました。
 五ノ井里奈さんは、「セクハラをしてきた人たちが直接面と向かって謝罪に来てほしい。」
「今こうして認められたが、本当に遅い。このようなことが二度とないように抜本的に改善してほしい」と涙をこらえながら語られました。
さらに五ノ井さんは、「今こうして証言を認めるということは最初の調査は、おろそかだったのではないか」と質すと、人事教育局長は、「率直に申し上げて私たちの調査の中で不十分な点があったのだろうと思う」と述べました。
 何があっても真実と正義を大切にし、二度と同じ性被害が起きないようにブレずに意志を貫いた五ノ井里奈さんに心からの敬意を申し上げます。
 超党派議員が同席しました。
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 防衛省は、元陸上自衛官の五ノ井里奈さんが、訴えているセクシュアル・ハラスメントについて、現時点において、次の事実があったことを確認したと述べました。
(1)所属中隊における日常的なセクシュアル・ハラスメント
 公然たる性的発言・身体接触が、所属中隊内において日常的に行われていた。
(2)訓練時等に五ノ井さんに対し行われたセクシュアル・ハラスメント
 ①2020年秋
 警衛所において、隊員が性的な身体接触を行った。
 ②2021年6月
 演習場における野営に際し、隊員が性的な身体接触や発言を行った。
 ③2021年8月
 演習場の宿泊施設において、隊員が、五ノ井さんを押し倒して性的な身体接触を行い、口止めを行った。
(3)中隊長の対応
 (2)③に係る五ノ井さんの被害の訴えに対し、上級部隊長たる大隊長への報告及び事実関係の調査を実施していなかった。
【今後の対応】
 上記確認結果については、今後さらに細部を確認させた上で、関係者の行為態様、相互の関係性、職責等を総合的に勘案して懲戒処分の量定の算定を行うなど所要の手続を進め、速やかに懲戒処分を実施し、公表する。
 また、確認した事実について、捜査機関に対し通報する。
 さらに「ハラスメントの根絶に向けた措置に関する防衛大臣指示」(2022年9月6日)に基づき設置する有識者会議において、本件に係る対応についての検証及び防衛省・自衛隊におけるハラスメント防止対策の抜本的な見直しを行う。
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私は、被害にあってから1年以上かかってやっと認められたが、もっと早く被害を認めていれば、実名を出さなくてもよかったし、誹謗中傷にさらされることもなかった。自ら命を絶とうとした時に地震がきて、東日本大震災で亡くなられた方々のことを思って、生きて被害を訴えようとなったけれども、命が失われていたかもしれない。その重みを考えてほしい。今後、早急に被害者が救済されるようにすべきであること、有識者会議への五ノ井さんの参画と情報公開、セクシュアル・ハラスメントはトップに防止する義務があり中隊長だけの問題にしないことなど訴えました。
 
 
五ノ井里奈さんにとって、10万9650人の方々の署名は、
本当に大きな力になったと思います。
 
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