「文藝春秋」2022年2月号の岸田文雄総理大臣の寄稿を読んでみた。
日本は、世界に誇るべき「協同・絆を重んじる文化と伝統」があるのだそうです。
「企業は株主だけでなく、従業員、顧客・取引事業者、地域社会といった多様な利害関係者の利益を考慮するべきとする、マルチステークホルダーの考え方」が日本の企業経営の伝統だそうです。
それなのになぜ「過労死」があるのでしょうか?
なぜ働く人の使いすてがあるのでしょうか?
外国人技能実習生はなぜ安い労働力として人間としての営みなどを保障されずにいるのでしょうか?
その配慮されている従業員に女性は入っていたのでしょうか?
ジェンダーギャップ指数120位、経済的な分野でとりわけ遅れ、人権は軽視されていて残念です。
一番重要な「貧困」をなくすビジョンがまったく見えてこない。
最低賃金・賃金が上がる具体的施策がまったく見えてこない。
大企業に富が集中している内部留保の問題も言及は何もない。
下請け代金の引き上げを図ってくれるのだろうか・・・現状よりも悪くはしない程度に思えてなりません。