NHKで放送されたETV特集「調査ドキュメント~外国人技能実習制度を追う~」(2020年10月17日(土))で、日本の監理団体が、ベトナムの送り出し機関と思われる機関から性接待を受けており、その接待含む費用は結局、技能実習生の負担に加算されているとの報道がありました。
この問題で、出入国在留管理庁に対し、監理団体に性接待を受けることを禁止すること、外国人技能実習生の方々にその負担を負わせるようなことを許さない指導を求めました。
出入国在留管理庁曰く、ベトナムの技能実習生送出機関における監理団体に対する現地での過剰接待への対応について、「NO接待宣言」を今、まさに行おうとしていたところとのこと。
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【出入国在留管理庁の「NO接待宣言」についての説明】
(一般的な)「接待をする」という慣行を変え,接待費用が技能実習生候補者に転嫁されることなく、「技能実習生が技能実習に専念できる環境で送り出すことが,送出側,受入側双方にとって最善」という価値観を日本とベトナム双方の関係者に浸透させることを目的に、ベトナム政府機関と在ベトナム日本大使館等が、送出機関に対して働きかけを行うものです。
具体的には、
〇送り出した技能実習生が,日本で技能実習に憂いなく従事できるよう,訪日希望者の費用負担軽減の低減に努力すること。
〇日本側関係者(監理団体,受入企業等)が面接等で訪越した際は,日本の法令において,監理団体は,監理事業に関し,送出機関から,いかなる名義でも,手数料又は報酬を受けてはならないとされていることを踏まえて対応するほか,観光・娯楽の提供等の過剰な接待はしないこと。
〇技能実習生が安心して日本で技能実習に従事できるよう支援するため,監理団体に対し,契約外の割引等は行わないこと。
などを掲げるものとなっています。
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「NO接待宣言」で、本当に性接待、性的搾取、技能実習生への過重な金銭負担などをなくしていけるのか甚だ疑問です。
性的搾取、技能実習生への過重な金銭負担、搾取をなくしていくために引き続き努力していく決意です。