もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

外国人技能実習生問題に関して政府、技能実習機構から聞き取りを行いました。

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 田村智子政策委員長とともに9月15日、4月末に愛知県内のトヨタ自動車系部品メーカーで実習を終えながら帰国できず生活に困窮していた外国人技能実習生の問題に関連して、法務、厚生労働両省と技能実習機構への聞き取りを行いました。

 出入国在留管理庁によれば、帰国困難のために「特定活動」の在留資格に切り替えた実習生は9月11日時点で「就労可」が2万6300人、「就労不可」が1300人となっています。
 監理団体には実習生の生活保障義務があり、田村さんの国会質問答弁では、監理団体も実習受け入れ企業も生活できるようにする必要があります。にもかかわらず、義務を果たさない事例が多発しています。
 聞き取りで田村さんは、帰国困難な実習生の生活保障や、途中で実習がなくなった実習生の状況などの把握状況を質問。同機構は「コロナ禍で帰国できない実態などについて統計はとっていない」と回答しました。また、監理団体が帰国までの生活保障義務を果たしていない実態への対応や、実習生の状況把握の必要性などについてただすと、同機構は「マンパワー不足で調査を大々的にやるのは難しい」と述べました。
 私は「機構名古屋に実際に行ってみると、とても相談しやすい雰囲気ではなく、相談窓口の電話もなかなかつながらない」「寄り添った対応ができるような体制にしてほしい」と要求。
 田村さんは「行方不明者や不法滞在者にならないよう防ぐのは今が重要だ。個々の相談に対応するのには電話がつながらないなど限界がある。監理団体に実習生の状況などを確認するようなアンケートをすべきだ」と求めました。
 この聞き取りの後、厚生労働省、法務省にあらためて外国人技能実習機構が監理団体へのメールマガジンを発行しているなら、そのメールアドレスに帰国できない実習生の方々の状況を聞き取り、制度を徹底するようにすればできると提案しました。
 必要性はわかるが、外国人技能実習機構の人員も足りず・・・と煮え切らない回答でした。
 本気になって日本の産業を支えている労働者を守ってほしい!日本人も外国人も!!!!!

 

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