武田良介参院議員、島津幸広前衆院議員、鈴木節子静岡県議とともに7月16日、静岡県
の伊豆半島で新型コロナによる観光業への影響を調査しました。
■熱海市ー小坂幸枝熱海市議と
熱海市では齊藤栄市長と懇談しました。齊藤市長は市の経済損失について、「3月から5月だけで191億円。熱海市の年間予算に匹敵する額だ」と指摘。「市独自の経済対策は総額10億円だが国の交付金は3億円ほど」と述べ、国のいっそうの支援を求めました。
熱海市の商店街では、干物店の店主が「加工場の電気代、水道代も月数十万単位でかかる。給付金だけでは厳しい」、和菓子店は「早くもとに戻りたい。東京では感染者がまた増えて心配。お客さんには来てもらいたいが…」。靴店は「お客さんに来てもらわないと困る。5月、6月の売り上げはゼロ」と語りました。…
■伊東市ー重岡秀子伊東市議、佐藤龍彦伊東市議と
伊東市では、旅館ホテル協同組合、観光協会、商工会議所の理事長や専務理事らと懇談。「新型コロナが感染拡大すれば、伊東のブランドイメージが風評被害で壊れかねず、事業者も不安」「伊東の経済は観光業が中心。お客さんの7割は首都圏から。倒産はまだ聞かないが、廃業したところはある」などの訴えがありました。
伊東市では、15日、つどいが開かれました。
■伊豆市ー木村建一伊豆市議と
伊豆市の観光協会では、担当者が「去年3月には925台のバスが来たが、今年は50台。バスツアーがなくなり、外国人観光客はほぼゼロ」と述べ、「Go To」キャンペーンは「使い方が分かりにくく、混乱は必至。作業が複雑で難しい」と批判しました。
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武田議員は「『Go To トラベル』は見送り、その間は十分な補償を行うべきだ。需要喚起策も『全国共通のやり方ではなく、地方ごとに財政的支援をした上で任せてほしい』という声だった。現場の声を反映させたい」と語ります。
私は「観光業が中心的産業である自治体、地域経済への打撃は深刻で、3兆円の地方創生臨時交付金では足りず、上乗せは必至です。観光と感染拡大防止の観点からも、検査・保健所体制の強化をすべきです」と述べました。
島津氏は「観光業者も行政もがんばっているが、それを支える国の施策は不十分。観光客に来てほしいが、不安があるというジレンマを解消できるよう、政治を動かしたい」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2020年7月20日付より抜粋、加筆)