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あいちトリエンナーレに対する補助金
「全額不交付」決定の文化庁に抗議!交付を要求
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9月26日、文化庁が、あいちトリエンナーレについて「補助金は全額不交付」と発表したことに、井上さとし参議院国対委員長、吉良よし子参議院議員とともに抗議し、交付を求めました。
「補助金は全額不交付」の理由として、①実現可能な内容になっているか、②事業の継続が見込まれるか、の2点において、文化庁として適正な審査を行うことができなかったというのです。
円滑な運営などの懸念を文化庁に言っていなかったことも不支給の理由としてあげていました。
では、申請手続きの際に、警備の問題など文化庁に言わなければならないと規定があったのかと聞くと、“それはない”、と文化庁担当者は答えました。
申請手続きの際に、文化庁に言わなければならない規定もないのに、後から言わなかったから不支給というのはあまりに理不尽です。
円滑な運営ができるかどうかを言わなかったなどの理由で、補助金を不支給にした例があるか問うと、初めてとのこと。
今回の事態が異常な事態であることも浮き彫りになりました。
「表現の不自由展・その後」は、脅迫、テロ予告によって3日で中止に追い込まれてしまいましたが、再開にむけた努力がなされています。
あいちトリエンナーレは、継続して行われているのに、文化庁は、「表現の不自由展・その後」が中止されていているので、全体が継続していないとみなし、「全額不交付」なのだそうです。
文化庁は、「表現の不自由展・その後」が3日で中止になったことを述べ、「実現可能な内容」でなかったかのように述べていました。
しかし、中止になったのは、脅迫など犯罪行為によって中止になったのです。せめるべきは、脅迫、テロ予告FAXなどの犯罪行為です。
にも関わらず、なぜ愛知県への補助金が全額不支給になるのか、まったく理解できません。
文化庁担当者は、「表現の自由を守るのが仕事だと思っている」と答えました。
今回の件は、作品の内容ではなく、あくまで円滑な運営についての手続き上の問題とも述べていました。
「円滑な運営」ができる作品しか補助金がでないとなれば、物議を起こすような内容の作品はやめておこうとなってしまいます。
私は「こんなことを認めれば、物議を起こすような内容の展示は、もう展示しないでおこうという委縮する社会になってしまう。そのことは、私たちの知る権利も奪われてしまうことにつながる。芸術家も委縮してしまうことになってしまう。表現の自由を守るために文化庁として役割を果たしてほしい」と述べました。
愛知県も裁判で争う構えのようですが、こんな理不尽な「不交付」決定を絶対に認めるわけにはいきません。