もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

11月24日、「ホームでいのちは落とさない」全国交流会に参加しました!

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 11月24日、「ホームでいのちは落とさない」全国交流会に参加しました!
愛知視覚障害者協議会、視覚障害者の権利を守る運動を支援する会の皆様が主催し、NPO愛知健康センターの皆様が共催で、駅のホームドア設置を進めている皆様が企画・準備された集会です。

愛知県の皆様のほか、東海エリア、大阪府、沖縄県などから参加されていました。

 JR東海のリニア計画の問題点について、ストップ・リニア!訴訟の弁護団からお話がありました。

問題山積のリニアばかりにJR東海が投資を重点化し、一方で、安全対策である駅のホームドア設置が遅れていることに、参加者の皆様が大きな疑問を投げかけています。

 JR東海は、これまで愛知視覚障害者協議会はじめ皆様の要請書を面会して受け取ってくれませんでした。

 この間、国土交通省にも視覚障がい者の皆様の思いに寄り添ったホームドアの設置促進のために要請に署名をもって愛知から何度も来られていますが、JR東海が要望書も受け取ってくれない問題を指摘してきていました。

 

このことが伝わったのか、8月10日、やっとJR東海は、視覚障がい者の皆様の要望書を受けとり、回答するようになりました。

愛知視覚障害者協議会、視覚障害者の権利を守る運動を支援する会の皆様が声を上げ続けてきたからだと思います。

 その時に要望し、すぐに実現したのは、駅の放送のなかで「黄色い線のうしろに下がって」などの放送が「黄色い点字ブロックのうしろに下がって」との一部の放送に変わったこととのお話もありました。

 国土交通省は、交通政策基本計画で駅のホームドアの設置を2020年度までに全国で800駅を目標としています。ホームドアの設置は、2018年3月末で725駅、2020年度には882駅にいきそうだとみています。

JR東海エリアでは、1日10万人以上の利用者がいる駅も、障がい者の皆様が要望されている駅も在来線は一つもついていません。

 愛知視覚障害者協議会、視覚障害者の権利を守る運動を支援する会の皆様は、定期的に金山総合駅前で署名宣伝をして、訴え続けてこられました。

 そして、JR東海・金山駅の東海道線でホームドアの実験がはじまり、やっとJR東海が2021年3月東海道線上りホーム、2021年12月下りホームにつけると発表(2018年10月)がありました!

皆様の粘り強い運動が、電車のドアの位置が・・・と逃げていたJR東海を動かしました!!!

しかし、JR東海のホームドアの設置が具体化されているのは、在来線では金山1駅です。10万人以上の名古屋駅在来線ホームに計画はありませんし、刈谷駅も設置するとは言っていますが、いつになるかは発表されていません。

 一方、鉄道事業の営業収益がJR東海よりも少ないJR東日本は、70駅ホームドア整備を計画し、すでに32駅整備されています。
 今後、2032年度末までに全体で5000億円かけて330駅整備しますと発表されています。

やっぱり、JR東海は、リニアにばかりお金をつぎ込むので、安全対策が後回しになっているのではないかと思わざるを得ません。

2018年通常国会で、バリアフリー法改正案が成立し、この11月から施行されています(一部、2019年4月~施行)。

その附帯決議では、
「駅のプラットホームにおける視覚障害者の転落を防止するため、ホームドア等の設置を一層推進すること。また、特に、地方における旅客施設のバリアフリー化が遅れていることから、全国的なバリアフリー水準の底上げに向けて必要な取組を行うこと。」(衆議院国土交通委員会 2018年4月18日)、
「視覚障害者の安全な移動のため、音響式信号機やホームドア等の更なる設置の促進を図ること。」(参議院国土交通委員会 2018年5月17日)
などホームドア設置の促進が決議されています。

駅のホームからの転落をなくし、命を守るために、ホームドア設置のいっそう促進を図っていくために皆様とともに力を尽くしたいと思います。

 また、私のお話のなかで、日本郵便が法人や団体向け郵便物集荷サービスを今年6月末ごろに廃止すると発表した問題で、障がい者や高齢者、患者の皆様の団体など郵便物を出しにいくことが困難な方々が、郵便サービスから排除されてしまう、ユニバーサルサービス利用から排除されることがあってはならない!と2018年6月5日の衆議院総務委員会で取り上げ、野田聖子総務大臣が「障がい者や高齢者であっても当然、郵便サービス利用できることは重要」「日本郵便からは、障がい者及び高齢者が差し出す郵便物は集荷を継続する。交通弱者には個別の事情に応じて配達のタイミングに合わせて引き受けるなど対応を行う」との答弁をしたことをご報告しました。

 参加されたTさんが、集荷がなくされると通知を受けて困っていたお知り合いの障がい者の方に、さっそく野田大臣の答弁を知らせていただき、集荷が復活された、相談を受けて、すぐに解決できた!とのお話をしてくださり、少しでも現場でお役に立てて、本当にうれしい思いをしました。

 意見交換では、リニアに関わる問題、昇降式、開閉式など新型ホームドアの問題、無人駅が増えることへの不安、「ゆうちょ」「ゆうパック」「郵便振替口座」に関わって視覚障がい者は、お得なサービスが事実上使えない問題があることなどなどお話がありました。

視覚障がいをもった皆様の声を伺うことができ、様々な交流ができ、とても有意義でした。

皆様、本当にありがとうございました<(_ _)><(_ _)><(_ _)>

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