6月16日、「家の25m先に突然風力発電着工!?」で大問題になっている愛知県美浜町奥田の地域に伺いました。
武田良介参議院議員、島津ゆきひろ前衆議院議員とご一緒です。
「美浜町の風力・太陽光発電を考える会」の皆様からお話を伺い、現地に行きました。
海のすぐ近くの静かな住宅地に、突如、何の説明もなく基礎工事がはじまったのが今年4月19日。5月のゴールデンウィーク中に風力発電の支柱の下の部分が立てられました。
近くの家までは25m、50mです。居間の窓をあけると風力発電が真正面にあるという状況です。
あっせんした事業者は、東京のSWBエネルギー株式会社。
名古屋市内の業者もあっせんに関わっているようですが、投資目的の事業のようで、土地の所有者と風力発電の事業者が一カ所は確実に違います。
小型風力発電とは、設置の高さ30㍍未満、風車の直径16㍍以下、出力規模20㌔㍗未満で、大型風力発電のような環境アセスメントも必要なく、工事計画の届け出や安全管理検査などの法的規制もほとんどありません。
それでも経済産業省のガイドラインも使って、必死に頑張って声をあげています。
売電価格も高く、優遇されていたため、投資目的の業者が急増しました。
経済産業省によれば、美浜町内だけで、すでに46件(2017年9月)が認定されています。
住民の皆様の運動で急速に声がひろがり、美浜町も動いて説明会が行われましたが、住民の皆様の暮らしを壊すことへの配慮もない態度だったそうです。
風力発電ができれば、騒音、低周波などの不安な思い、不快な思いが続きます。
本当に静かな地域。住民の皆様は「風力発電を全否定しているわけではない。ただ、家から離れたところにつくってくれと言っているだけなのに」と語られていました。
会の皆様も中部経済産業局に要請に行かれ、事業者に聞き取りを行うと約束させましたが、調査の翌日、国会でも、経済産業省を呼んで、武田議員と、厳しく指導するように強く要請しました。住民の皆様が受け入れられないと思われるのも当然です。
中部経済産業局が約束してから、まだ事業者に聞き取りは行われていないそうですが、経済産業省は中部経済産業局に来てもらって聞き取りを行う予定だと述べていました。
住環境を守りたいという当たり前の願いが届く国政へと皆様とともに頑張っていきたいと思います。