11月27日、2回目の超党派で「準強姦事件 逮捕状執行停止問題」を検証する会に参加しました。
この検証する会は、伊藤詩織さんが訴えているレイプ被害の問題で、警察や検察、検察審査会などの在り方、公権力の行使の適正性を検証しようと超党派で集まっている会です。
今回は、民進党、立憲民主党、日本共産党、社民党、自由党、沖縄の風の国会議員が参加しました(写真に写っていない議員の皆様も参加していました)。
日本共産党からは、田村智子副委員長、仁比そうへい参議院議員、吉良よし子参議院議員、池内さおり前衆議院議員、私もとむら伸子が参加しました。
(昼間の市民団体の皆様のSTOPレイプドラッグの集会には、池内さおり前衆議院議員とともに斉藤和子前衆議院議員、私もとむら伸子が参加しました。)
警察庁、法務省、最高裁判所事務総局からの聞き取りを行いました。
個別の事件の質問には答えないため、一般論での回答になります。 そのなかで、回答があったのは、おおむね以下のような内容です。
◆ある事件について捜査報告書のような経過報告の文書は保管されており、すぐ捨てたりはしない。
◆準強姦罪の場合は、個々の警察署から本部(東京の場合は警視庁)に最初から報告が行われる。
◆個々の警察署にたいし本部から指導する。
私は、4点質問しました。
①準強姦罪の場合、最初の段階から本部(東京の場合は警視庁)に報告を上げているということだが、逮捕状をとるには本部(東京の場合は警視庁)に確認はするのか。
②経過報告の文書はあるというが、逮捕状の執行をしないという誰かのハンコがあるのか。
③2015年の高輪署の事件で警視庁刑事部長が逮捕状の執行をしないとした事件の件数
④前回の高井衆議院議員の質問にあった(伊藤詩織さんの事件の)東京第六検察審査会の委員の男女比。 回答は、以下のようなものでした。 他の議員の皆様が追加で質問されたことに対する回答も書き加えています。
①の警察庁回答
個々のケースごとに違う。 逮捕状は個々の捜査員がとることができるが、ほとんどのケースは警察署の署長に確認をとる。
②の警察庁回答
組織として判断するので・・・。
③の警察庁回答
今回の事件で再調査はしない。(一般論として答えるように改めて要求)
※結局、過去3年間で、警視庁のなかで、逮捕状が出されていたケースで、直前に執行停止になった件数を次の会に出すことを会として求めた。
④の最高裁判所事務総局の回答 11人の委員のうち7人男性、4人女性。平均年齢50.45歳。それ以上は、検察審査会は非公開と法にも書いてあるので言えない。
④に関わることで、検察審査会は、審議は何時間くらいするのかと他の議員の方より質問。 →(最高裁事務総局)申し立てが2017年5月29日で、9月21日に判断が出された。審議時間は・・・。
一般論でも答えないか、つかみどころのない回答をするのが警察庁の特徴だと痛感しています。 粘り強く一つ一つ積み上げていくしかないと思います。
伊藤詩織さんは、『Black Box』のなかで、
事件後、命を絶つという「選択をしようとしたことが何度となくあった。自分の内側がすでに殺されてしまったような気がしていた。
しかし、死ぬなら、変えなければいけないと感じている問題点と死ぬ気で向き合って、すべてやり切って、自分の命を使い切ってからでも遅くない。」と語っています。
こうした思いに私は応えていかなければいけないと思っています。 事件の検証もとても大事なことであり、引き続き超党派で取り組んでいきたいと思います。
同時に、 「どう起こらないようにするか」 「起こってしまった場合、どうしたら助けを得ることができるのか」 ということにも力を注がなければなりません。