えぇっっっ!!!びっくりしました。
その後、ツイッターでも親切な方が、教えてくださいました。…
放送された日は、11月8日。
番組名は、
TBSラジオ「荻上チキ Session 22」。
テーマは、
「国会論戦・珍プレー!好プレー!番外編~与野党の質疑の『質』を検証する」
です。
ゲストは、憲法学者の首都大学東京教授の木村草太さんでした。
ツイッターで、過去の放送を聞くことができるアプリも教えていただいたので、聴いてみました。
(nhsw9.app.goo.gl/UswA #ラジオクラウド #TBSラジオ)
与党と野党の国会審議の時間が問題になっていますが、与党に質問時間を増やすことの意義、野党は本当に政局のことばかりやっているのか、という検証をやっていました。
私の質問で紹介されていたのは、2017年5月12日の衆議院国土交通委員会でとり上げた通訳案内士法の改定案にかかわる問題でした。
なぜ、この質問に注目してくださったのでしょうか。
身近な方が通訳案内士だったのかしら?と思いながら、とてもありがたく聴かせていただきました。
音声で質疑の内容が紹介されていたのは、次の部分です。
「○本村(伸)委員
通訳案内士の皆さん、就業されている方の半分が、国交省が出している資料でも、年収二百万円以下のワーキングプアということになっております。
タクシーの例で見てみますと、規制緩和で台数がふえて、そして、そういう台数がふえる中でドライバーの皆さんの賃金も下がっていった。特措法をつくって台数制限をしてきたわけですけれども、タクシーでは、安全性を確保するために、白タク行為は許していないわけです。
通訳案内士の場合も、やはり原理は同じだというふうに思うんです。無資格有償通訳ガイドは、今、違法なものなわけです。それを合法化してしまうと、結局、資格のある通訳案内士までも一層ワーキングプアになるんじゃないですか。大臣、お答えをいただきたいと思います。
○石井国務大臣
委員からは、通訳案内士の約五〇%が年収百万円未満のワーキングプアであるという趣旨の御指摘がありましたけれども、アンケート調査で回答した通訳案内士の約四分の三は兼業でございます。他にも収入がございます。また、通訳案内士のうち六十歳代以上の方が四割弱いらっしゃいます。高齢者で年金等の収入がある場合もあると想定されることなどから、必ずしもワーキングプアには当たらないものと認識しております。
○本村(伸)委員
通訳案内士を業としてやらない理由として、やはり収入が安定しないからという理由がトップだというふうに思います。そういう現実を見ていただき、そして、通訳ガイドの質を低下させる規制緩和はやめるべきだということを申し述べ、質問を終わらせていただきます。」
この質問の音声が流れたあとのやり取りは以下の通りです。
荻原チキさん「これは、なかなか注目をされなかった法案ではあったんですが、改正通訳案内士法というのがありまして、もともと通訳案内士というのは、資格をもたなければ観光ガイドなどをしてはいけないとしていた。ただし、オリンピックなどがあるので、案内できる通訳が必要だ、増やそう、そのために規制緩和をして、資格がなくてもガイドできるように変えようとした。そこで、共産党の本村議員は、でも現在、資格をもっている方でも非常に給料が安い状況がある。兼業がほとんどだから問題ないと政府は答弁したけど、兼業じゃないと無理だから兼業しているのであって、兼業だからワープアでないというのはおかしいと返した。だから法律の議論は足りていないというやりとりがあったわけです。でも法案は、5月に成立してしまいました。木村さん、いかがでしょうか」
木村草太さん「うーん、こういう指摘をちゃんと報道してくれないと、国民にせっかくやったことが届いていかないなという気がしますね。」
荻原チキさん「こういった反対することによって、今の政策のやり方は、今の法案ではなく、もっと、例えば通訳案内士になりたいと思うような環境をつくることが重要じゃないか、とう提案も実は反対の先には含まれているわけですよね。こういった質問の重要さについては、木村さんいかがですか?」
木村草太さん「この質問も、とても重要な質問だと思いますよね。やっぱり、社会の実態に即した立法というのが重要なので、こういった実態を分析する質問というのはどんどん紹介していってほしいと思いますね。」
まさか、この質問でこうした評価をいただけるなんて思いませんでした。
心から感謝いたします。
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田村智子副委員長は3年も前からブラック部活を質してした!
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すべての質問紹介のおおとりは、田村智子副委員長でした。
田村智子副委員長が、今、話題のブラック部活の問題を3年も前から質問で指摘していたことが紹介されました。
2014年3月13日参議院文部科学委員会での質疑です。
下村博文文部科学大臣とともに、前川喜平初等中等局長が答弁していることにも注目しました。
木村草太さんは、「先駆的で重要な質問」と評価してくれました。
自民党、公明党、民進党、沖縄の風の皆さんの質問も紹介されました。日本維新の会の場合は、質問を欠席したことにさいして総務委員長から厳しい指摘がなされている場面が紹介されました。
最後に木村草太さんは、「イメージではなくて、一次資料にあたることが大事」と強調されました。
質のよい国会質問ができるようにさらに努力に努力を重ねていかなければならないと肝に銘じました。