もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

奄美大島2日目の9月5日、大和村に行きました。

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奄美大島2日目の9月5日、大和村に行きました。

【大和村の石材・土砂を運び出す恩勝港】

奄美の山から掘り出した石材を那覇空港第2滑走路建設のために積み込んでいる港は、今度は辺野古の海を埋める土砂を運び出す港になるのではないかと言われています。

その港で、特定外来生物(ハイイロゴケグモ?)が見つかり、洗浄をしてから運び出すといいますが、奄美大島から辺野古に持っていくのは石材ではなく、土砂です。
特定外来生物をどうやって洗浄するのかということが問題になっています。

【大和村内の採石場】

次に行ったのは、大和村内の採石場です。大規模に採石していました。本土の企業が来て採石しているそうです。

大和村内の山を次々と買収しているそうです。

開発しそうな地域は、開発規制がかかる国立公園の区域には指定せず、世界自然遺産推薦区域及び緩衝区域にもされていませんが、この界隈でもアマミノクロウサギが生息しているそうです。

世界自然遺産推薦区域及び緩衝区域のあり方が、本当に奄美の自然環境、生態系を守るものになっていないと痛感しました。

採石場をつくるにあたって、しっかりとした環境アセスが行われるのかも問われます。

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【環境省 奄美自然保護官事務所】
環境省の奄美自然保護センターにも短時間ですが、伺いました。

そこで、大和村の国立公園の特定区域および世界自然遺産推薦区域・緩衝区域に指定されていないところでもアマミノクロウサギがいるとのお話がありました。

港から出す時点で、特定外来種を除去することの徹底についても伺いましたが、徹底されているとは思えませんでした。

昨年秋のIUCN(国際自然保護連合)第6回世界自然保護会議において、奄美・琉球諸島の外来生物問題に関し、IUCNから日本政府へ「島嶼生態系への外来種の侵入経路管理の強化」を求める勧告が出されました。

勧告をうけてしっかりと外来種の侵入経路の管理を強化する対策を打つべきです。

奄美自然保護官事務所の職員は、正規職員が3人と非正規職員が6名の合計9名のようです。

国立公園に指定されたことで、業務が増えたそうですが、東から西まで100キロをこえる大きな島である奄美大島の山、海、自然環境を守るだけでも大変なことだと思います。

世界自然遺産への登録を進めるというのですから、本気で自然環境を守る体制、権限をもった環境行政を行ってほしいと思います。

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【鹿児島県大島支庁】

次に鹿児島県大島支庁に行きました。
ここでは、とくに奄美市住用町市地区の採石場の汚濁した水が海に流れ込んでいる問題を質しました。

汚濁した水を海にたれ流しているのになぜ、8月23日に3年間の新たな採取計画を許可したのか聞くと、6箇所の沈砂地を10月までにつくるといっているからだと鹿児島県職員の方が答えると、議員から順序が逆だと指摘がありました。

2010年から採石しているのに、なぜその時から沈砂池の設置などさせてこなかったのか、10月までに沈砂地をつくるからというが、しっかりとつくってから許可するのが筋だと指摘しました。

さらに、市(いち)地区の住民の皆さんに、採石業者が、海にたれ流した土を取り除くと誓約書で約束しているのにやっていない問題についても、こうした不誠実な対応なのに採取計画を認可したことはおかしいと指摘しました。

鹿児島県の職員の方は、3月に調査を行ったこと(誰がどのような立場で行い、どういう結果がでたかは聞く時間がありませんでした)や、住民の皆さんと業者との協議が進んでいないなど述べました。

「死んでいるような海」と言われるような環境破壊をやめさせるために鹿児島県としても力を尽くしてほしいです。

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【陸上自衛隊 大熊駐屯地の建設現場】

防衛省は、奄美市大熊地区に約350人規模の警備部隊と中距離地対空誘導弾部隊、瀬戸内町節子地区に約210人規模の警備部隊と地対艦誘導弾部隊を配備する計画をすすめ、今、土地の造成を行っています。

大熊駐屯地の建設現場をみてきました。
もともとゴルフ場の土地を防衛省が購入し、造成しています。

 これまでも南西地域の自衛隊配備のために、2015年度約32億円、2016年約87億円が予算で計上されてきました。
2017年度予算では、奄美地区の施設整備関係で約268億円、瀬戸内地区の施設整備に係る経費として約129億円の計397億円計上されています。

2018年度予算案概算要求では、奄美地区の施設整備関係で約40億円、瀬戸内地区の施設整備関係で約116億円が計上されています。

ここでも赤土がむき出しになっていましたが、沈砂池を4つつくり、排出されつ海のところでも基準を超えていないことを確認していると防衛省職員の方は述べました。

広大な敷地が造成されていますが、環境アセスの対象外なので、防衛省が自主的に環境調査を環境アセス並みに行ったと防衛省職員の方から述べられましたが、パブリックコメントなどは行わなかったそうです。

奄美大島の皆さんのなかで、自衛隊の基地は来てほしくないと運動されている方々がいらっしゃいます。その方々も胸のつぶれるような思いをされているのではないかと悲しくなりました。

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道中、マングローブ群、ソテツ群などの珍しい植物群もみることができました。

今回、奄美大島でこれだけ現地調査ができたことは、本当に貴重でした。

企画、準備、調整、案内などさまざま皆様に大変お世話になりました。心からの感謝を申し上げます。

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