8月25日、UR機構に要求していた資料が届きました。
売却、あるいは売却計画のあるUR団地(三重、愛知、静岡、東京、宮城、北海道)に関する資料です。
「国民共有の貴重な財産」とUR自身がいっているUR団地を、住民・国民の皆様の納得を得ないまま、一方的に売却し、今後も行う計画です。
売却対象となっているUR団地は、
◆三重県・・・上浜団地
◆愛知県・・・九番団地
◆静岡県・・・松富団地、遠州浜団地、磐田東新町団地、沼津原団地
◆東京都・・・大森北5丁目団地、港南三丁目団地、港南三丁目第二団地
◆宮城県・・・仙台中山団地、仙台花壇団地、仙台宮城野団地
◆北海道・・・羊ケ丘団地
この中で、住民の皆様や山口きよあき名古屋市議とともにUR中部支社にも申し入れにいった愛知県名古屋市にある九番団地は、まっ先に売却の契約が行われました。
そのやり方も本当に乱暴です。
【UR九番団地をめぐる経過】
◆2016年10月3日
中駒産業から九番団地を売ってほしいとの申し出があった。
中駒産業は、九番団地の敷地全体面積50,699.92㎡にたいし、
4,930.22㎡(全体の9.7%)を区分所有していた。
※区分所有権があるところには、随意契約で売却してもよいとUR業務方法書に書いてあるということを理由に、一般競争入札をすることなく、1割も区分所有していない中駒産業ありきで、売却がすすめられる。
※ちなみに、中駒産業のホームページには、安倍首相、昭恵氏との写真が載っている。
◆2017年1月5日
九番団地の住民の皆様へのURの説明会のお知らせ配布
◆2017年2月4日
UR本社にて、これまで九番団地は「ストック活用」(団地を残す)と言っていたのに「用途転換」と変更を決定
※この決定も住民の皆さんを軽視した不透明で一方的な決定
◆2017年2月4日、6日
URの住民説明会開催
◆2017年4月2日
URと事業者(中駒産業)の住民説明会のお知らせ配布
◆2017年4月3日
URと中駒産業が売却・譲渡の契約を結ぶ(随意契約)
◆2017年4月16日
URと事業者(中駒産業)の住民説明会
◆2017年8月1日
九番団地は、中駒産業に引き渡された
◆2017年8月15日
引き渡しについてのお知らせを配布(事後報告)
この売却の経過は、「国民共有の貴重な財産」とUR自身がいっているUR団地に関するものとしてあまりにもずさんで、住民の皆さんを無視したやり方です。
九番団地の住民の皆様には、3年間は、同じ条件で住み続けられますと言われていますが、その後、どうなるのかとの不安に思われています。
国土交通大臣は、UR団地に関わって、「居住者が安心して住み続けられることが何よりも大事」とか「居住者と十分な話し合いを行うということが必要」と答弁していました。
このことにも反する売却計画はストップするべきです。