2月23日、予算委員会第一分科会で、南スーダンでの陸上自衛隊のPKO活動、航空自衛隊のPKO活動および邦人等輸送活動について取り上げました。
稲田防衛大臣に「大臣は、『命令を発出したのは私自身なので、すべてのことについては責任がある』というが、自衛隊員の方々が亡くなってしまったら責任なんて取れない。だからこそ、南スーダンPKOから今すぐ撤退をと言っている」と迫りました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆質問成果①-小牧基地所属C130輸送機の昨年7月の邦人等輸送の全活動がわかる資料を提出することを約束
南スーダンPKOについて、2016年7月13日のモーニングレポートのなかに小牧基地所属のC130輸送機が2016年7月11日に小牧基地を出発し、南スーダン・ジュバにむかったことが書かれています。
2016年7月12日のモーニングレポートでは、
●7日の銃撃戦を発端としたSPLAとiOの衝突は、ジュバ市内全域の戦闘へと拡大。
●「10・11日も戦車や迫撃砲を使用した激しい戦闘がUNハウス・UNトンピン周辺で確認される等、緊張は継続」「UNハウスにおいて中国軍兵士2名が死亡する等、UN兵士の巻き込まれ事案が発生」
など書かれています。こうした緊迫した情勢のなかでC130輸送機は小牧基地から飛び立ちました。
7月11日に出発した航空自衛隊C130輸送機の日報を提出してほしいと防衛省に要求しましたら、日報はない、口頭でやりとりしている、と言われました。
大臣はそんなことが信じられるのかと問いました。そのうえで3点要求しました。
① 7月11日に出発した小牧基地C130輸送機3機の現地に派遣された隊員が書いたレポート、あるいはその報告を毎日聞き取った報告など第一次資料の提出。
② 航空自衛隊の南スーダンPKOと南スーダン邦人等輸送の任務、誰を載せて行って、誰を載せて帰ってきたか、何を運んだのかいって全活動がわかる資料は、どういうものがあるのか、リストを示すこと
③ リストの資料のすべて提出
稲田防衛大臣は、「昨年7月に実施した在外邦人等輸送の活動については全活動がわかる文書については提出の準備をすすめております」と答弁。
また、C130輸送機のPKO活動については、陸自のような日報はないが、任務時間の離発着資料は作成しておりますので、提出可能」と答弁しました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆質問成果②-南スーダンPKO第11次派遣隊の所属駐屯地、人数の一部が明らかになりました。
2月23日の予算委員会第一分科会の質問で、やっと南スーダンPKOに現在いっている第11次派遣隊の所属駐屯地名、人数の一部が明らかになりました。
この基本的な情報を国会質問しないと出してこない防衛省は、やっぱりおかしいと思います。
【東北方面隊】
青森駐屯地 約130名
八戸駐屯地 約120名
弘前駐屯地 約10名
岩手駐屯地 約30名
秋田駐屯地 若干名
船岡駐屯地 約30名
仙台駐屯地 約20名
霞目駐屯地 若干名
福島駐屯地 若干名
【東北方面隊以外】
東北方面隊以外の部隊 約20名派遣
「部隊の運用能力にかかわることから差し控えさせていただきたい」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さらに質問では、地元自治体や住民の皆さんが反対している小牧基地のオープンベースでの、ブルーインパルスの展示飛行の中止を求めました。