◆すごい勢いで整備した静岡県吉田町の津波避難タワー15基◆
本日、全国町村会『町村の施策事例集Ⅴ(完全保存版)』が届きました。
そこに静岡県吉田町の津波避難タワーのことが載っていました。
人口約3万人の自治体ですが、災害から命を守る気概がすばらしいと感じましたので、ご紹介したいと思います。
2011年3月11日の東日本大震災を受けて、8か月後には1000年に一度の大津波を想定したハザードマップを作成したそうです。
吉田町を襲う津波高は最大で8.6mと想定され、町民の皆さんの55%にあたる17000人が津波被害にあうという危機的な結果が示されたそうです。
吉田町はこの1000年に1度の大津波対策を町の最重要課題と位置づけ、津波避難施設の建設はじめ、津波避難路の整備、防災ラジオの全戸配布など、町全体で「津波防災まちづくり」に取り組むことを決意。
当初4年間で15基の津波避難タワーを建設する計画でしたが、2年目標に短縮。
用地確保が困難という問題がありましたが、東日本大震災の被災地を訪れた際に、横断歩道橋が流されずに存在していたことに気付いたそうです。
そこで道路上につくろうと検討委員会を設立し、横断歩道橋との兼用工作物として作ることになり、2012年12月にまず3基の津波避難タワー建設に着手し、2014年3月には、当初の予定通り15基全ての津波避難タワーを完成することができたそうです。
吉田町では、これで終わりではないと津波防災対策を続けています。
※車いすの方などの対応は別途必要です。