8月8日、ロンドン市内の電気を供給している「UK Power Networks」という会社を訪ねました。
この会社は、2010年に中国資本に買収されたそうです。
現在、議員立法で検討されている無電柱化法案にかかわっての調査です。ロンドン市内は99%が地中化されており(1%は高圧線など)、その状況をお聞きしました。
地中化が進んできた理由は、法的な規制があるわけではなく、もともとそういうものという歴史的理由です。
コストは、電柱方式を100%とすると、直接埋設は190%、ダクト(筒)方式の埋設は195%になるそうです。
直接埋設、ダクト方式どちらも写真3枚目、4枚目で持っている電線及び外皮の耐用年数は40年。
ロンドンは、交通渋滞が激しいため、道路を止める時間を短くするためにダクト(筒)方式がもっとも使わているそうです。
費用負担は、電気の消費者負担とのこと。
日本の無電柱は東京23区でも7%。大規模に地中化をしようと思うとその費用をだれが払うかが問題となります。
電力消費者の電気料金か、税金か、あるいは両方か、という話になるでしょう。
大規模災害などの時に電柱が倒れて危険という問題はあります。いずれにしても国民的議論が必要な問題です。