8月4日、法務省から国会事務所に電話がありました。
7月28日に愛労連の榑松佐一議長はじめ皆さんと劣悪な労働条件のもとで働かされている外国人技能実習生の問題を国土交通省、法務省、厚生労働省に要請した時、業種別に失踪した外国人技能実習生の数を出してほしいと法務省にお願いしました。
5年分お願いしましたが、「作業量が大変なので、出せない」とのこと。
時間がかかってもいいから、まずは1年分でもいいからとお願いしましたが、「省内で検討した結果、出せない」との返事でした。
外国人技能実習生は、法務省の調査で、2015年5803人も失踪しています。
劣悪な労働条件が主要な原因だと言われていますが、どこの業界に多いのか調べ、業界全体で労働条件改善を図らなければ、失踪は続いてしまいます。
その前提となるどの業種に失踪した外国人技能実習生が多いのかがわかる資料を出せないなんて納得できません。
こういう状態で、どんどん外国人技能実習生や外国人労働者を増やすというのは、無責任すぎます。
劣悪な労働条件のまま受け入れ、失踪が相次ぐという悪循環を断ち切るためにも情報公開を引き続き求めていきます。
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【参考】
8月2日に閣議決定の経済対策( http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/pdf/keizaitaisaku_honbun_160802.pdf )には、外国人技能実習生・外国人労働者については、以下のような記述があります。
「建設業の担い手の確保・育成
教育訓練・講習や建設業のイメージアップを通じ、国内外の優秀な建設技能人材を確保・育成する。」
「外国人材の活用については、経済・社会基盤の持続可能性を確保していくため、真に必要な分野に着目しつつ、外国人材の受入れの在り方について、総合的かつ具体的な検討を進める。」