8月3日、内閣府、財務省から、8月2日に閣議決定された政府の経済対策について聞き取りを行いました。
全体のタイトルが「未来への投資を実現する経済対策」とありますが、朝日新聞の社説では、「『未来への負債』を残すことにならないか。政府にその危機感はあるのだろうか」と書かれています。
「21世紀型のインフラ整備」という部分に「リニア中央新幹線や整備新幹線等の整備加速」と書かれています。
リニアは、環境破壊の20世紀型の超大型開発なのに・・・。
この経済対策のなかに、財政投融資を活用しリニアを最大8年間前倒しを行うと書かれています。
このことについて、中日新聞・東京新聞の社説では、「今回、JR東海の中央リニア新幹線大阪延伸工事を前倒しするために三兆円を融資するのはおかしいのではないか。同社は国に頼らず自前で進めると言い続けてきたはずだ」「経済対策 見掛け倒しの水膨れ型」と書いています。
また、読売新聞の社説でも、政府の経済対策・リニア問題については「目玉の一つとして3兆円を投入するリニア中央新幹線の東京―大阪間の開通を2045年から最大8年間前倒しする施策に、どんな経済効果があるのか」との疑問が書かれています。
景気対策にもならないし、環境破壊で、公的資金投入による国民負担のリスクが増えるだけのリニア計画を絶対に認めるわけにはいきません!!!
このほか、「保育士の処遇改善」「介護人材の処遇改善」などもありますが、まったく不十分です。
また、「災害発生時の避難所の役割も担う学校施設等の耐震化・老朽化対策」も現場の改善に絶対につなげていかせなければなりません。
さらには、皆さんが声をあげている給付制奨学金は「給付型奨学金については、平成29年度(2017年度)予算編成過程を通じて制度内容について結論を得、実現する」と書かれています。絶対に内容を充実させて実現させたいです!!!
ずっと求めてきた年金受給資格期間25年から10年に短縮することについて、「平成29年度(2017年度)中に確実に実施できるよう、所要の法案を提出する」と書かれています。
「長時間労働の是正については・・・36協定おける時間外労働規制の在り方について、再検討を開始する」とも書かれています。真の長時間労働規制になるようにしていかなくては!!!
ダメなものはストップをかけ、皆さんの要求が反映されたようなものは中身のある内容にしていくために声をあげつつ、秋の臨時国会に出される補正予算案や法案、来年通常国会に出される来年度予算案や法案での具体化がどのようなものになるのか注視していきます。
◆政府の経済対策の内容は以下のページで観られます。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/pdf/keizaitaisaku_honbun_160802.pdf