もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

【16.01.14】国土交通省鉄道局、航空局、道路局から予算案の聞き取りを行い、国交省総括審議官から今国会提出予定の法案について聞き取りを行いました。

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1月15日、国土交通省鉄道局、航空局、道路局から予算案の聞き取りを行い、国交省総括審議官から今国会提出予定の法案について聞き取りを行いました。

 気になった点を書き留めておきます。

◆国土交通省の鉄道局の予算案では、概算要求の資料では、安全対策が一番最初の項目になっていたのに、順番が変わり、整備新幹線(2016年度事業費408億円で、そのうち国費は136億円/北陸新幹線、北海道新幹線の延伸)の整備の推進が一番になっていました。

 鉄道局行政のなかで、安全が最優先でなければなりません。チェックをいっそう厳しくしなければいけないと肝に銘じました。

 鉄道局からもリニアの予算案について聞きました。リニア関連で、超電導技術高度化等といって、1億8800万円つけられています。
 以前も書きましたが、アメリカでのリニア構想推進のために「2億円くらい」(鉄道局曰く)の予算計上があります。
  巨額の大儲けをあげ、住民の皆さんの声を聞かないJR東海になぜ税金で応援しなければならないのか、やっぱり大きな疑問を感じます。

◆道路局では、直轄事業に1兆5632億円、補助事業に753億円、合計1兆6637億円の道路予算が計上されています。
 新規を抑制して、維持管理にシフトいているかのような説明をしていましたが、国直轄で、新規につくる部分が1兆1244億円で、維持管理は3202億円です。少し維持管理にも目を向けているという程度に思えてなりません。
 人口が減少するなかで、新規のものを作れば、将来の維持管理費がそれだけ重くなってしまいます。新しいものをつくるよりも維持管理に大きくシフトさせなければなりません。
 このほか、社会資本整備交付金(国費8983億円)も道路に使われている部分が多くあります。

◆航空局では、特別会計の歳出3845億円のなかで、羽田空港関係予算が大きく増えて498億円です。
 羽田空港の飛行経路見直しに必要となる航空保安施設、誘導路等の施設整備にかかる調査・設計等、駐機場・誘導路の整備、国際線・国内線地区を結ぶトンネル(際内トンネル)の整備、空港アクセス道路改良、C滑走路等の耐震対策、航空保安施設等の更新・改良の予算だといいます。
 飛行経路見直しでは、住宅街の上を通ることになり、住民の皆さんから反対の声があがっています。リスクを高める飛行経路見直しはやめるべきです。
 
 中部空港の予算案は、12億円(今年度3億円)で増額しました。無線施設が老朽化し、性能を向上するための予算が増額の要因とのこと。
 伊勢・志摩サミット関連で、今年度も1億円程度がつけられていますが、来年度は2億円とのことでした。主には中部国際空港に貴賓室を作ることと、警備強化のためということです。

 中部空港、羽田、成田、関西の4空港に来年度、ボディスキャナーを導入するそうです。

 羽田、新千歳、福岡空港を除く地方空港における、国際旅客定期便の新規就航・増便、国際旅客チャーター便の着陸料を実質無料にする措置も今回とるそうです(地域がやると手をあげた場合に、半額支援)。新規の便だけなので、影響額は2億円と見込んでいるとのことでした。

◆今国会に提出予定の国土交通省関係の法案は、
・踏切道改良促進法等の一部を改正する法律案(1月下旬国会提出予定)

・流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律の一部を改正する法律案(1月下旬国会提出予定)

・都市再生特別措置法等の一部を改正する法律案(2月上旬国会提出予定)

・港湾法の一部を改正する法律案(2月上旬国会提出予定)

・宅地建物取引業法の一部を改正する法律案(2月下旬国会提出予定)
・海上交通安全法等の一部を改正する法律案(2月下旬国会提出予定)
です。
 
 今回は、参議院選挙をにらんでか法案本数は少ないのですが、法案以外の一般質問もあるので、気を引き締めて頑張ります!!!

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