もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

【15.10.06】山梨県に行き、畑野君枝衆議院議員、椎葉かずゆき参院比例予定候補、沿線の都留市、大月市、甲府市、南アルプス市に行きました。

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10月6日、山梨県に行き、畑野君枝衆議院議員、椎葉かずゆき参院比例予定候補、沿線の都留市、大月市、甲府市、南アルプス市に行きました。
こごし智子山梨県議、板倉保秋都留市議、藤本実大月市議、名取やすし南アルプス市議、そうだ記史南アルプス市議、花田仁山梨県委員長はじめ地元の皆様に大変お世話になりました。

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≪都留市のリニア実験線――騒音、振動などの被害「わしらは実験台にされているんだ」の声≫
 

 まず最初に行ったのは、リニア実験線のある都留市では、板倉保秋都留市議の案内で、沿線住民の皆様からお話を伺いしました。

「(防音機能のある)フードが少し延長されたが、よけいに音の出るところが近くなってうるさくなった。外では普通に会話ができないくらい。1.5mの防音壁の効果はない」
「部屋のなかでテレビの音も音量15くらいでは聞こえない。普通に聞くには音量15ではうるさいくらいなのに」
「100m以上はなれた2階に住んでいるけれども、振動がひどい」
「実験線よりも営業となれば、車両数も上下線の通過する本数も増える。騒音はいったんどうなるのか」
「見えるところは全部フードをつけてほしい」
「わしらは実験台にされているんだ」
「窓は、二重窓にしてもらったが、そもそもリニアの方で音を止めないで、住宅の方で対処するやり方はおかしい。リニアの方で音を止めてもらわないと」
「リニア実験線は認めたが、リニアの営業線のことは何も聞いていないし、認めていない」
「リニア関連の事務所の施設で田んぼが日陰になり、青米が増えてしまった」
「雨や雪で水がたまった時の走行時の音はものすごい音」
「たまった水が田んぼに入ってくるが、本当にその水は安全なのか」
などなど声が出されました。

本来なら静かな田園地域。
穏やかで安定した暮らしがリニア実験線によって壊されてしまったのだと痛感しました。

現在の被害にたいしてもしっかりと対応していないJR東海が、リニア本格営業して、対応してくれるのか、いっそう不信感をもちました。

次に行ったのは、山が削られ、保守基地にされようとしている地域です。

その後、山梨県立リニア見学センターにも行きました。

観光客の皆さんが来ていたので、どこからみえたのかお聞きすると、静岡県の三ヶ日からだとのお話。靖国神社によってから来たとのこと。15分に1度くらい、まじかにリニアが通るので、リニアの状況がよくわります。
外でまじかにリニア通過の音を聞くと「近づいてくると、ずんずんと音がし、通過するときは、体に響くような異質の音」との声もありました。

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≪大月市――実験線のトンネル掘削によって、水枯れ。それを補うために下流の水のPH地を下げる施設もつくって、ポンプアップして人工的に流す≫

 次に大月市に行き、藤本実大月市議の案内で、リニア実験線のトンネル掘削で、沢が枯れてしまったために、下流の水をポンプアップして、人工的に上流に水を流している施設・設備をみました(新田地区)。

 トンネル掘削により、以前とは違う水の流れになってしまい、山の途中から水が出てくるようになったのですが、その水は、PH値が高く(アルカリ値が高い)、その水のPH値を下げるために、わざわざ中和処理施設をつくってポンプアップしていました。

 大月市では、トンネルを掘る前から水枯れが起きるのではないかということで、事前に計測する機械を設置していたので、トンネル掘削によって、水が枯れたとわかったそうです。
 
 計測する機械を設置していなかった初狩地区では、リニア実験線のトンネルによる水枯れと立証するのが困難で認められていないという問題もあるとのことでした。

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≪南アルプス市――仲よく暮らしていた集落を、上から目線で斜めに横断し、大事な家も暮らしもコミュニティーも壊すリニア計画≫

 南アルプス市に移動し、名取やすし南アルプス市議、そうだ記史南アルプス市議の案内で、まずは、A地区の皆様からお話を伺いしました。

 A地区は、集落の真ん中を斜めにリニアの高架が通ることになる計画です。
自治会をあげて、今の計画では絶対に認められない!と憤りでいっぱいです。
 平日の昼間にもかかわらず、40名近くの方が参加してくださり、驚きました。
 A地区には、「リニア建設反対」のノボリがあちこちに立っていました。
 
「突然、線を引かれて、ずっと悩んでいる。騒音、振動、電磁波など本当に大丈夫か。」
 「狭い地域で、肩寄せあって暮らしてきた大好きなところ。そんな思いをまったく無視して、本当に許せない」
 「JR東海のいい加減な説明は承認できない」
 「南アルプスの水もおいしく、仲よく平穏に暮らしてきた。こんなやり方は本当に信じられない」
 「工事車両がたくさん通り、交通事故など大丈夫なのか。子どもたちのことも心配。平穏な生活がほこりまみれになる」
「引っ越さなければならないのか。どこに引っ越したらいいのか」
 「事業計画自体に瑕疵がある」
 「ぜひ国会で質問してほしい」
 「家の敷地も斜めに横切られるが、22mの幅に入ったところしか買収しないという。こんなことはおかしい」
 「うちは、勝手口の一部分にかかるが、そこの部分しか買収しないという。それでもそこに住めという話。こんなことは許せない」
 
 安倍首相は、「アベノミクス」、「新三本の矢」、「リニア」と言っていますが、こうした実態に目を向けるべきです。
 安倍首相やJR東海は、そこに人が住んでいるという意識が本当にあるのでしょうか?
 仲よく暮らしてきた地域を壊すことに何の罪の意識もないのでしょうか?
 皆さんのお話を伺っていて、憤りでいっぱいになりました。

 次に、B地区に伺いました。
 B地区でも、今のリニア計画では納得できないと、第一回の事業説明会も開催されていません。
 B地区では、JR東海にたいし、以下の8項目にかかわって質問状をだしました。
?景観、?騒音、電磁波など、?日照権、?発表データの信ぴょう性・第三者性、?ペットへの影響、?住みたくない町、さびれた町になる問題、?地下水の枯渇、?地価下落

 「騒音などのことを考えても緩衝地域を中心線から100mは必要で、そこを買収しない限りだめだと言っている。JR東海は、一瞬通過するだけだといっているが、納得できない」
 「国土交通大臣は、なぜこんな段階で、リニア事業を認可したのか!」
 「山梨県のJR東海の事務所に6~7回抗議にいっている」
などなど、ここでも時間が足りませんでした。

 皆さんの声を聞いて、事業を認可した国土交通大臣は、直接、リニアルートの地域の皆さんの切実な声を聞くべきだと痛切に思いました。

続いては、C地区の皆さんからもお話を伺いました。
  「家の敷地を斜めにリニア高架が通る計画で、22メートルのなかにはいらなければ、買収しないとJR東海が言ってきた。こんな理不尽なことがありますか!家はなくなり、この駐車場の部分だけ残る。買収するなら全部買い取ってもらわないと絶対にダメ。そういうことでない限り、私の家の敷地は一歩たりとも入らないようにJR東海にはいった」
 「工場の敷地を斜めにとおる。車が出入りするところも困ることになる。どうしたらいいのか」
 「私の家も息子の家もリニアにひっかかる。それぞれ7年前、5年前に建てたばかりの家なのに。うちも息子の家もJR東海から何の連絡もない」

 ここでも時間が足りない状況でした。

 今回、訪問することができなかった近隣自治体の皆さんも、それぞれ切実な思いをもって来てくださいました。

 もっと時間があれば、と残念でなりません。
 ぜひ、別の機会にお話を伺えたらと思います。

その後、南アルプス市(行政)との懇談をさせていただきました。

印象的だったのは、集落や家の敷地を斜めに通過する計画について、南アルプス市だったら、そもそもこうした計画は立てないという発言でした。
 
 JR東海の計画がいかに上から目線の計画であるか、人と暮らしを考えない計画なのかということが浮き彫りになりました。

 南アルプス市は、住民の皆さん、山梨県、JR東海との対応をすることになりますが、「住民の側に近い立場でやっていく」、「地区の皆さんと一緒になってやっていく」という言葉に少し安心しました(そうした立場でない自治体もあり、すべての自治体がこうした住民の皆さんの立場に立ってほしいということも同時に思いました)。

 また、B地区は、100年前に水害にあい、集落ごとに今の場所に移ってきた経過もあり、そうした歴史的経過のある団結したコミュニティを壊す計画であることも浮き彫りになりました。

 また、リニア関連の補助金として県から今年は80万円の予算が来ているとのことで、リニア関係なら事務費、人件費など何でも使ってよい予算とのことでした。
 
 南アルプス市のリニアルートの地権者の数を伺うと約1000人との回答もありました。ただし、土地買収は、山梨県とJR東海がやるので、正確にはわからないとのことでした。

 斜めに街を通ると、リニア高架のわきに側道をつくっても交通事故の危険性が出てきてしまうので、街づくりも苦慮している様子もわかりました。 

 JR東海は、リニア高架ができると南アルプス市に固定資産税が入ると言っていますが、南アルプス市で新幹線の自治体などに聞いて、少し計算したようですが、驚くような数字ではなかったそうです。

 「今度は、もっと良い話題のときに南アルプス市に来てくださいね」との発言もありました。
 やっぱりリニアは良い話題ではないのですね。

 
 とにかく安倍政権、JR東海のやり方に憤りがいっぱいの調査でした。
 安倍首相や国土交通大臣には、すべての自治体の沿線住民の皆さんの声を聞いてからモノを言ってくれと言いたいです!!!

 10月24日13時~@ウィル愛知、日本共産党中央委員会主催の品川から大阪までのリニア沿線の皆さんをはじめとした皆さんが集まっての「『リニア中央新幹線問題』を考えるつどい~シンポジウムと運動の交流」もあります。

 沿線の全域の皆さん、南アルプスをはじめ自然や山を愛する皆さん、鉄道を愛する皆さんなどなど力を合わせて、この自然環境をこわし、生活環境をこわすリニア計画をストップさせるために引き続き力を尽くしたいと思います。

 全国の皆さん、沿線地域で頑張っている皆さんをぜひ応援していただけたらと思っています。
 
 山梨県の皆様、本当にありがとうございました。 

 

 

 

 

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