9月30日、衆議院国土交通委員会の委員派遣で鹿児島県へ行き、鹿児島県庁にて、桜島噴火状況等の概要説明、県政状況などについて聞きました。
伊藤祐一郎鹿児島県知事にもお会いしました。
世界で最も活発に活動している火山のひとつである桜島は、現在、噴火警戒レベル3(入山規制)となっています。
噴火の回数は、2009年から急増しており、鹿児島気象台の観測によると2011年の996回を最高に2010年から2013年までは、4年連続で800回を超える爆発的噴火を起こしています。平均して1日に2回以上のペースで噴火していた計算。昨年はやや減少して450回でしたが、今年に入って再び活発化し、9月29日までに737回に達し、初めて年間1000回を超える可能性がある過去最高のペース。
長期的な地殻変動の観測などから、大正大噴火が起きる前の9割を超えるマグマが既にたまっているという研究もあるそうです。
大正大噴火のときは、58人が亡くなり、溶岩流で村落焼失、大隅半島と陸続きになるくらいの大規模なものだったそうです(日本経済新聞電子版2015・9・2付)。
桜島には、18集落2078世帯4484人の住民の皆様が生活をされています。
私からは、住民の方々が安全に避難していただく上で、国内でもっとも観測網が充実している桜島における大規模噴火の予知について質問しました。
桜島は、噴火が続いている島なので、通常とは違う地殻の動きにたいして警戒してみていること、8月15日はまさに一日で有感地震を含む火山性の地震が1時間に100回もあった時間もあり、一日で1071回と多発したため、噴火警戒レベルを4(避難準備)に引き上げたこと、噴火するかしないかまではわからないことなどなど気象庁から回答がありました。
鹿児島県からは、口永良部島の皆さんが、避難していますが、被災者生活再建支援法の適用対象にはなっておらず、避難が長期にわたり継続するような場合でも対象となるように国に対し要望するとのお話もありました。
JR九州で人気の「ななつ星」の状況をお聞きしました。
観光振興も大事ですが、JR九州は、駅の無人化など身近な利用者の皆さんへのサービスをカットしており、公共交通機関としてもっと役割を果たしていただきたいと思います。
JR九州では、「ななつ星」列車製造に九州新幹線並の約30億円を投じ、「ななつ星」の年間売上高5億円程度で利益はほとんど残らないそうです。
「ななつ星」で話題を集めて九州への国内外の旅行者を増やし、様々な旅客需要を収益につなげるのが同社の戦略とのこと。平均抽選倍率33倍。リピーターも多いとのことでした。
鹿児島県の南部にある指宿市にも行きました。
指宿市役所では、豊留悦男指宿市長はじめ指宿市職員の皆さんと懇談させていただきました。
鹿児島県の南の端にあるにもかかわらず、渋滞がおきるほどの温泉、砂むし温泉めあての観光客の皆さんが訪れていることに感心しました。
一方で、砂むし温泉の基盤である砂浜が、昭和20年代とくらべても30mも海岸線が陸側にうつるくらい減少している問題もあります。
私からは、今年10月から着工予定の海岸整備事業について質問しました。
明日も指宿湾海岸整備や土地区画整理事業の調査です。