もとむら伸子(日本共産党衆議院議員)-
レポート

【14・10・05】南区で高橋ゆうすけ名古屋市議選予定候補とともにキャラバン宣伝◆愛敬浩二名古屋大学大学院教授の平和憲法の「現点」と力--「集団的自衛権行使容認」の閣議決定という状況のなかで--との講演会

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南区で高橋ゆうすけ名古屋市議選予定候補とともにキャラバン宣伝

 
 10月5日、南区にゆき、高橋ゆうすけ名古屋市議選予定候補とともにキャラバン宣伝を行いました。

 雨でしたが、ベランダから声援してくださる方、じっと聞いていてくださる方、「音が聞こえたから」と駆けつけ応援してくださる方など元気をいただきました。

 南区の皆さん、本当にありがとうございました!!

 

 

 

愛敬浩二名古屋大学大学院教授の平和憲法の「現点」と力--「集団的自衛権行使容認」の閣議決定という状況のなかで--との講演会

 
 10月5日、不戦ネットワークの皆さんが 主催された愛敬浩二名古屋大学大学院教授の平和憲法の「現点」と力--「集団的自衛権行使容認」の閣議決定という状況のなかで--との講演会に参加しました。

 愛敬先生は、国民安保法制懇のメンバーで、さまざまな立場・考え方の違いを超えて少なくとも現行の政府解釈(「わが国が直接攻撃されていないにもかかわらず他国に加えられた武力攻撃を実力で阻止することは、憲法第9条のもとで許容される実力の行使の範囲を超えるものであり、許されないと考えている」『防衛白書2013』)を変更させない一点で、国民安保法制懇をつくったとお話されました。

 愛敬先生自身は、憲法学者として自衛隊は違憲、日米安保条約も違憲と考えておられるそうです。

 安倍政権はすでに「壊憲」をすすめ、「不戦の国」から「戦争のできる国」への転換=自衛隊と米軍の一体化をすすめ、陸海空軍すべての司令部レベルの一体化(陸=座間、海=横須賀、空=横田)、国家安全保障会議設置法や国家秘密法を制定。そのうえに集団的自衛権行使の解禁をねらっています。

 異論に対して不寛容な政権であることも危険であると指摘。

 これまでの集団的自衛権行使容認の事例をあげ、日本が集団的自衛権行使を容認するということは、今後、アメリカの利益のために、他国に介入するということに付き合うのか、ということが問われていると語りました。

 これまでの政府解釈(上記)は、国民の平和意識・憲法感覚の定着、平和運動の高揚との対峙で作り上げてきたもので、その骨格は55年体制下の国会で3分の1程度の議席を確保してきた「護憲派」の野党議員による質問への答弁を通じて形成されてきたものであることもお話されました。

 集団的自衛権行使の解禁は何をもたらすかについて、立憲主義の破壊、国民主権の軽視、明文改憲への「導火線」、在日米軍基地の恒久化と自衛隊の「下請け」化の強化、自衛隊の攻撃型装備へのよりいっそうのシフト、憲法違反を理由とする協力拒否ができなくなる可能性が高くなること、アメリカは、とりわけ5億6000万人の人口、地下資源がねむる南シナ海での日本の役割を要請していること、アメリカの日本への要求ははっきりしていて、基地の永続的利用、グローバルな後方支援であることなど指摘されました。

 ガイドラインへのペルシャ湾での機雷掃海についても盛り込まれる危険性についても指摘がありました。

 もしも9条がなくなったら、長い間培われてきた平和意識も崩れていくことになるだろう、憲法はさまざま破られて形骸化している部分はある(アメリカのイラク戦争、アフガニスタン戦争への加担、ベトナム戦争の出撃基地であったことなど)が、それでも9条は規範としてとても大事なもので、それなりの歯止めの役割も果たしてきた、「私は、自衛隊に人を殺させないためにこうした運動に取り組んでいる」と語られました。

 「自衛隊に人を殺させないために」との先生の思いは、胸にしみました。

 そのほか、小選挙区制と政党助成金が、執行部へのカネ・権力の集中を招き、自民党の多様性を失わせているとの指摘もありました。

 愛敬先生のお話を伺うことができて、とてもよかったです。

 企画してくださった皆さん、本当にありがとうございました。

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