9月3日、新日鐵住金名古屋製鉄所の爆発事故についての現状把握のために東海市へ急きょ向かいました。
社員11人と協力会社の4人の合わせて15人がけが、5人が重傷とのこと。被害にあわれた皆様に心からのお見舞いを申し上げます。
写真を撮りましたが、工場の外からは煙があがっている様子がみえました。風は海側へ流れていました。
取材なのか、ヘリコプターも数台飛んでいました。
16:05ごろ東海市元浜町付近を走行中、東海市の防災無線で「本日臨海部で火災が発生し、黒煙が発生。現在も消火活動中。ほぼ安全が確認されましたが、今後も注意してください。」とのアナウンスが流れました。
東海市民の皆さんには、どのくらいの頻度で情報が知らされたのだろうと思いながら聞きました。
東海市役所防災危機管理課に行くと、職員の皆さんが必死という状況でした。発表資料をもらおうと思いましたが、まだないとのこと。
「17時から新日鐵住金が記者会見をゲストホールで行うので、そちらにいった方がよい」と言われたので、新日鐵住金名古屋製鉄所正門の少し先にあるゲストホールへと向かいました。
会場には入れてもらえたのですが、記者のみ案内しているので、発言や発信は控えてほしいとのこと。
記者会見のすべてをここで書くことは、残念ながらできませんが、各報道から爆発事故の状況を書いておきたいと思います。
◆「警察によりますと、3日午前11時ごろ、コークス炉の近くにある石炭をためておく設備で煙が出たため、社員らが石炭を取り出す作業をしていたところ、突然炎と煙が激しく上がったということです。
消防によりますと、その後炎がベルトコンベヤーに引火して火災が発生し、6時間余りたった今も燃え続けて、消防が消火活動を続けています。
警察は火が消えるのを待って詳しい状況を調べるとともに、業務上過失傷害の疑いがあるとみて捜査することにしています。」(NHK)
◆「警察によりますと、この事故で社員や協力会社の社員など合わせて15人がけがをして、病院に搬送されました。
このうち30代から50代の社員5人が、やけどをしたり煙を吸い込んだりして重傷だということです。」(NHK)
◆「製鉄所所長が陳謝
事故を受けて新日鉄住金名古屋製鉄所の酒本義嗣所長は3日午後5時から記者会見し「地域、社会の皆様にご迷惑とご心配をおかけしたことをお詫び申し上げます」と陳謝しました。
酒本所長によりますと、3日午後0時半ころ、第1石炭塔と呼ばれる石炭を蓄える施設で爆発音とともに火があがり、午後1時半前にコークス炉につながるベルトコンベヤーに延焼したということです。
社員11人と協力会社の4人の合わせて15人がやけどをするなどして搬送されましたが、この社員らは火があがる前にも同じ場所で煙が上がっていたため原因の調査にあたっていたとみられるということです。
酒本所長は火があがった時に爆発があったことを認めたうえで「温度の上昇や爆発の原因については調査中」とし、今後原因を究明したうえで再発防止策を講じる考えを明らかにしました。」(NHK)
※NHKの記事 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140903/k10014307971000.html
◆「3日午後0時40分ごろ、愛知県東海市の新日鉄住金名古屋製鉄所から「火災が発生している」と119番通報があった。消火活動に当たった社員ら15人が顔などにやけどをし、うち5人が重傷。県警によると、鋼板を作る過程で使用する石炭が何らかの理由で急激に燃え広がったという。
製鉄所では、今年1月と6、7月にも、石炭からコークスをつくる「コークス炉」から黒煙が噴出するトラブルが計4回あった。いずれも製鉄所内で起きた停電が原因だったが、なぜ停電したのかを解明できないまま生産再開を優先させていた。
愛知県や東海市が安全管理の徹底などを申し入れるなど、同社の危機管理態勢に批判が集中。8月に社外の有識者を交えた委員会を発足させ、改善策などの検討を始めた矢先だった。」(朝日新聞)
※朝日新聞の記事
http://www.asahi.com/articles/ASG934D4BG93OIPE00K.html
◆「東海市防災危機管理課は午後零時40分ごろ、消防からの連絡を受け、新日鉄の工場方面から黒煙が上がっているのを確認。市は市内22カ所に設置されているスピーカーで「臨海部で黒煙が発生。住宅などの窓を閉め、外出を控えてほしい」と市民に呼び掛けた。また、市のホームページやメールマガジンで注意を促した。」(中日新聞)
※中日新聞の記事
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014090390131732.html
◆「新日鉄住金名古屋製鉄所(愛知県東海市)で3日発生し、15人が負傷した爆発事故は、同製鉄所で今年5回目の黒煙発生だ。「またか」「いいかげんにしてほしい」。住民らは不安や不満を募らせた。
同日午後、名古屋製鉄所内にはけが人を乗せた救急車がサイレンを響かせながら、慌ただしく出入りした。製鉄所上空には煙が立ちのぼるなど、現場周辺は騒然とした。
製鉄所近くの主婦(30)は「今年だけで黒煙発生は5回目。また…」(日経新聞)
※日経新聞の記事
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG0304B_T00C14A9CC1000/?dg=1
◆「同社によると、高炉やガスを使う工程などの一部設備は休止。減産などの影響については明言を避けた。」(日経新聞)
※日経新聞の記事
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFD03H0U_T00C14A9000000/
◆「(14時30分、コード5401)後場に入り下げに転じ、前日比4円90銭(1.6%)安の294円80銭まで下落した。きょう3日午後、愛知県東海市の新日鉄住金の名古屋製鉄所内で火災が発生し、けが人が複数出ている」(日経新聞)
※日経新聞の記事
http://www.nikkei.com/markets/kabu/csummary.aspx?g=DGXLASFL03H72_03092014000000
◆「県と愛知労働局はそれぞれ災害対策本部を設置し、事故の原因究明に当たる。県警は鎮火を待ち、業務上過失傷害容疑も視野に捜査する方針。」(読売新聞)
※読売新聞の記事
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140903-OYT1T50120.html?from=ytop_ylist
◆「3日午後0時35分ごろ、愛知県東海市東海町の新日鉄住金名古屋製鉄所から「爆発があり、けが人がいる」と通報があった。県警などによると、社員11人と協力会社員4人の計15人が負傷、うち5人が喉のやけどなどで重傷を負った。同製鉄所では今年1月に2回、6月と7月にも1回、停電が原因で大量の黒煙が発生するトラブルが続き、再発防止策をまとめている最中だった。県警は業務上過失致傷容疑で捜査する。
同社などによると、午前10時半ごろ、製鉄所内の石炭貯蔵施設でぼやが発生。同社の消防隊や市消防本部が現場を確認したが、炎が出ていないことなどから撤収した。その約2時間後、貯蔵施設周辺で爆発が起き、調査していた社員らが巻き込まれたという。製鉄所は一部を除き操業を停止した。」(毎日新聞)
※毎日新聞の記事
http://mainichi.jp/select/news/20140904k0000m040125000c.html
引き続き、国会議員団、東海市議団、新日鐵住金名古屋製鉄所党委員会の皆さん、知多地区の皆さんとも力を合わせて対応していきたいと思います。