8月30日、「第27回 豊田市平和を願う戦争展」にいきました。
まず、「戦争体験を聴く会」に参加。
農耕勤労隊の若者、樺太からの引揚げ、悲惨な軍隊生活、満州からの引揚げ、沖縄戦など5人の体験者の方からお話をお聞きしました。
5人がそれぞれのご自身の体験を語りながら、口々に「どうか、どうか戦争するということがないようにしてほしい」とおっしゃられました。
86歳のある方は、「これがお話できる最後かもしれない」とお体の調子がよくないなかで、お話をしてくださいました。
本当に重い言葉です。
私たちは、こうした体験から、絶対に戦争だけはだめだと強く語る先輩方の思いをしっかりと胸に刻み込み、必ず未来に生きるようにしていかなければならないと強く思いました。
語ってくださった皆様、こうした機会をつくってくださった皆様に心から感謝の気持ちでいっぱいです。
その後、展示を観させていただきました。
今年は、新たに「猿投地区と戦争」の展示がありました。まさに私の住む地域のことです。
猿投地区は、旧保見村・猿投村・石野村の3地区からなり、1940年の人口は14000人、アジア太平洋戦争で約2000人が出征し、623人が戦死されています。
戦争とは、身近な大切な人の命が簡単に奪われてしまうこと。決して繰り返してはならないことを、地域から声をあげていかなければと痛感します。
沖縄の基地の問題、愛知の軍需産業、小牧基地の問題、原爆の被害、日本軍の犯した加害の問題(日本軍性奴隷制度、虐殺など)等さまざまな展示がありました。
大型紙芝居「忘れないで――豊川海軍工廠の惨劇」、西三河ピース9合唱団の演奏会もとてもよかったです。
池住義憲立教大学特任教授の「戦争する国にしたくない!」という講演もお聞きしました。
池住先生は、世界のなかの「非武装」の29か国をあげて、この国々が非軍事をかかげてから、一度も攻められたこともないし、戦争を起こしたことも一度もないこと、そして、「抑止力」と言って、お互いに軍拡している国は戦争を起こし、おこされていることを指摘。
「私は、たった一度しかない人生を非武装の国をつくることにかける」と語られました。
池住先生の日頃の平和を築いていく精力的な活動の背景にある思いをお聞きすることができて、非常に感銘をうけました。
とても充実している「豊田市平和を願う戦争展」は明日31日まで開催しています。是非、皆様にも観ていただきたいです。
「豊田市平和を願う戦争展」を準備していただいた皆様に心から感謝と敬意を申し上げます。
戦争体験者の方が、くださったメッセージ付きの折り鶴