7月17日、亜炭廃坑に関して、経済産業省中部経済産業局鉱業課から聞き取りを行いました。
リニア建設予定地の地下に亜炭廃抗があると言われ、現在、地下水などで、陥没せずにすんでいるとの指摘もアクションます。リニア建設で地下水がかれ、陥没するのではないかと心配されている地域を抱える春日井市から、柳沢けさみ県議選予定候補、内田けん春日井市議が参加されました。
亜炭は、「石炭のなかで、生成が地質年代的に最も若く、したがって石炭化度が最も低いもの」で燃料に使われていました。
愛知県で亜炭廃坑で陥没する危険性がある地域として指定されているのは、名古屋市守山区、名東区、春日井市、長久手市、日進市、小牧市、犬山市とのこと。
しかし、掘る前のあいまいな範囲をしめした鉱区図しかなく、坑内実測図などは廃棄あるいはもともとない状態で、亜炭廃坑がどのようになっているのかの地図は全くない状態です。
亜炭廃坑での陥没で、現状回復のためにあいち産業振興機構の基金1.3億円を使えるのは上記の自治体だけです。
陥没し、原状回復がなされた地域(あいち産業振興機構の基金1.3億円)は、2002年以降で40弱地域あるそうです。
そのうち春日井市で陥没し、現状回復した地域は、2001年―高蔵寺町、不二ガ丘、2003年―高蔵寺町、鐘ヶ淵、2010年―松本町、2011年ー高蔵寺町との説明がありました(春日井市の産業部農政課が所管しホームページに掲載)。
これまで、基金を使用した額は、現在、基金は1億2000万円残っているそうで、1000万円以上とのことでした。
岐阜県の御嵩町では、御嵩町自身が亜炭廃坑の実態をボーリング調査等で実施しており、その実績もあって、2013年度南海トラフ巨大地震への亜炭廃坑の被害を予防するモデル事業が44億4444万円計上されています。
南海トラフ巨大地震の地震の揺れがより大きい愛知県内でも是非こうしたモデル事業をやってほしいと述べると、「本省に伝える」と答えました。