さよなら原発in津島~原発と電気料金について考えてみよう~に参加
5月11日、「さよなら原発in津島~原発と電気料金について考えてみよう~」に参加しました。
講師は、元中部電力社員の三枝豊明さんです。
三枝さんは、中部電力人権裁判争議団長であり、原発問題連絡センターの代表委員でもあります。
三枝さんのお話の概略は以下の通りです。
◆電気料金は現行の総括原価方式による限り、設備投資をすればするほど事業報酬額が大きくなり(総括原価にたいして、法定利益率2.9%)、料金値上げの体質という放漫経営の企業体質は変えることができないので、総括原価方式という電気事業法の規定を変更すること。
◆原子力発電会社に発電量がゼロであっても300億円も購入電気料金が支払われている。
◆原子力発電の推進にかかわる費用は、資本減価償却費に組み込まれていて、原発を推進すればするほど、さらに核燃料と核廃棄物であるプルトニウムを生み出せば生み出すほど電気料金を押し上げる、企業報酬を大きくするしくみ仕組みになっている。
◆浜岡原発は停止中であっても原子力関係費として4230億円もの費用を費やしており、膨大な金食い虫。原発からの早期撤退によって、料金の引き下げと国民の安全を確保すべき。
◆大量に電気を消費する大企業(自由化部門)には安い電気料金。新日鐵やトヨタなどはキロワットあたり13円65銭、一般家庭は25円程度。大企業が安い理由として〇高圧だから設備がいらないため安くできる、〇使用制限条件があるから(何か危機あったら電気をきりますと言っている。予告時間が短ければ短いほど電気料金は安くなる。住軽金は9円20銭?)。
◆東京電力の社長は、事故がおきて報酬を半分にするといって、年間7000万円もらっている。豪雨のなか補修したり、発電所でがんばっている労働者の賃金をカットすべきでない。
◆福島第一原発の事故の収束の状況、日米原子力協定の問題、浜岡原発の危険性等の問題、自然エネルギーの物理的限界潜在量、日本は地熱資源量は世界で3位で、原発20基分も可能性があること、政治を変えなければならないことなどもお話がありました。
7月11日に津島でさよなら原発パレードがあること、5月11には一宮市や江南市でも原発をなくすアクションがあったこと、5月25日には「原発ゼロを永遠に!」3110個の黄色ふうせんプロジェクトもあることなども交流されました。
原発をなくすために、一層がんばらなければと思う集会でした!!
三枝さん、企画してくださった皆さん、ありがとうございました!!
「活憲(かっけん)の時代へ!」ジャーナリストの伊藤千尋さんの講演会に参加
そらともさんが企画された「活憲(かっけん)の時代へ!」というテーマのジャーナリスト伊藤千尋さんの講演会に参加しました。
途中からの参加ですべてを聴くことができず、残念でしたが、アイスランドの地熱発電、ここでも日本は地熱資源量は世界で3位で、原発20基分も可能性があること、技術力ももっていることなどお話がありました。
伊藤千尋さんは、朝日新聞勤務での3回目の赴任地はアメリカで、2001年9月1日に赴任。その10日後、9・11同時多発テロ事件がおき、アメリカの雰囲気ががらっと変わってしまい、街中で星条旗をたてて走る車ばかりになったと語りました。
そして、戦争する権限を大統領に一任する法律が出され(テロがおきたらすぐに反撃するという建前で)、上院は全会一致で可決。下院もバーバラリーさんただ一人が反対。バークレー出身のバーバラリーさんには、「非国民」、「アメリカから出ていけ」などの罵声があびせられたそうです。
バーバラリーさんは、逃げも隠れもせず、各地で説明する集会をひらいたそうです。
伊藤さんもある集会に取材にいき、話をきいたそうです。彼女は、たんたんとその日の決断の経緯を説明。
採決の日、バーバラさんは、アメリカの憲法を読み直したそうです。
そして、アメリカの大統領は正しかったか?ベトナム戦争では、5万8000人の未来を閉ざしてしまった・・・。憲法に沿った決断こそ大事だと議場で自信をもって、反対票を投じたと。
集会が始まる前には、「へんなこといったらぶんなぐってやろう」と言っているような会場でしたが、参加した200人の方が立ち上がって拍手をされたそうです。
伊藤さんは、すぐさま真ん前にでていって、「反対したらバッシングを受けることがわかっていたのに、反対票を投じた。その勇気の源泉はなんですか」とインタビュー。
バーバラさんは、何か特別なものがあるのではなく、” ただ憲法にそって行動する、そのことだけ” と答えたそうです。
バーバラさんは、次の選挙は落選と言われる中で、1年後の選挙でみごと当選。
伊藤さんは、バーバラさんが当選したことを記事にして送ったそうです。当時の朝日新聞はその記事をボツにしたそうで、3回くらい送ってやっと掲載してくれたそうです。
バーバラさんのような華奢で160センチの女性が孤立無援の形でがんばった、僕も社内でたたかわなければならない、社長や編集局長が何と言っても筆をまげないぞと決意したそうです。
アメリカ軍のなかでも反戦将校、反戦兵士など次々とあらわれました。
憲法、自然エネルギー、技術力などなど日本はさまざま良いものをもっているのに使っていない、能力があるのに使っていないと伊藤さんは強調されました。
そして、暴走する安倍政権の終わりも近づいている、もう少し頑張ると、退陣ということになるとも語ってみえました。
私は前半部分はまったく聞くことができなかったので、その内容を含め、帰りにお会いした友達に感想を聞きました。
「この世の中、もうダメなんじゃないかと落ち込むことも結構あるけれども、希望をもらった。自分ももっと頑張らなくちゃと思った。コスタリカのお話も目からうろこでした」と語っていました。
希望と行動するパワーをくれる企画を本当にありがとうございました!!