11月26日、岐阜県瑞浪市にある「超深地層研究所」を見学するバスツアーに参加させていただきました。
大村よしのり市議、根本みはる市議、八田ひろ子元参院議員、豊田市後援会の皆さんと一緒です。
この超深地層研究所は、原発から出る使用済み燃料を再処理し、その後に残る高レベル放射性廃棄物をガラス固化して一定期間冷却貯蔵した後に地層処分するための「研究施設」です。
日本原子力研究開発機構が管理し、瑞浪市とその周辺の豊田市を含む全自治体には、国からの巨額の交付金が毎年払われています。
お忙しい中、わざわざ日本共産党の舘林辰郎瑞浪市議、小関祥子土岐市議、現地の反対運動に携わっている方々が集まってくださいました。
地元の皆さんと交流できたことは、本当に貴重でした。
交流をおこなった後、地下300メートルの坑道を見学しました。
日本共産党は、国会でも反対しましたが、国は、300メートルよりも深いところであれば、高レベル放射性廃棄物を地層処分してもよいと法律で決めました(特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律―「この法律において「最終処分」とは、地下三百メートル以上の政令で定める深さの地層において、特定放射性廃棄物及びこれによって汚染された物が飛散し、流出し、又は地下に浸透することがないように必要な措置を講じて安全かつ確実に埋設することにより、特定放射性廃棄物を最終的に処分することをいう。」)。
しかし、瑞浪市のお隣になる豊田市の猿投温泉は、地下1200mからくみ上げています。豊田市の浄水にある「竜泉寺の湯」は、地下1800mからくみ上げているとうたっています。
300mの地点で見学をしましたが、とても安定しているとは思えません。
超深地層研究所の職員の方からは、一貫して「地層研究のためのものである」という説明が続けられました。
地元の皆さんも最終処分場には絶対にさせないと運動にがんばっています。
「どこにも捨てるところなんかない。一刻も早く原発のゴミを出さないようにさせることが必要。原発からの撤退の運動をもっと広げてほしい」との声は、本当に説得力のあるものでした。
こうした地元の皆さんとの交流はじめ、バスツアーを準備してくださった方々にも本当に感謝いたします。
超深地層研究所の見学のあと、すぐ近くにある、戦時中、強制連行・労働を強いられた中国の方々を弔って建てられた「日中不再戦の碑」を現地の方の説明で見学しました。
二度と同じ過ちを繰り返さない未来を築いていくために、過去に日本が犯した罪をしっかりと学ばなければいけません。化石山現地を訪問し、学ぶよい機会となりました。
帰りのバスでは、皆さんから感想が出されました。「処分しきれないほどの汚染廃棄物を出し続ける原発は、早くなくすために運動が必要」という感想が多く出されました。
原発ゼロ!ますますがんばらなくては。
研究所の説明資料
放射線量
※地下に入る前の線量
※地下300mの最高の放射線量。職員の方は、「花崗岩の影響」とのことでした。
日中不再戦の碑